女子校、青春、セーラー服。今日マチ子の描く青色に、君はエロスを見いだせるか

川をはさんで建つ女子校と男子校から選ばれた、織り姫と彦星が橋の上で出会うという七夕会。

その織り姫役に選ばれた主人公がとある男の子と再会し…という胸キュンストーリーを透明感あふれるカラーで描いた、今にもポカリのCMがはじまりそうな爽やかさの作品。

なのにこんなこというと変態だと思われるかしらとあまり大きな声では言わなかったけど、私ずっと、今日マチ子の絵ってエロいって思ってました。しかしこれって実は今日さんご本人も自覚があったようでして、『エロティクスF』では『センネン画報』に登場する、ヤマト糊やゴム手袋、ビューラーにはさまれた百合の花びら、ビニール傘から垂れる水なんかのエロスについて解説されているのです！

という情報を胸に再読すれば、終わりかけの梅雨が舞台の『七夕委員』に何度も登場するビニール傘と、有機的な雰囲気すらある水の玉に、ねえ、びんびんとエロの気配を感じるじゃないですか。

かわいい喫茶店で、のんびり公園で、おしゃれ漫画を読んでいると見せかけてこっそり女性ホルモン活性化させたい女子に。

主役の男女の傘から互いに水が垂れる問題のエロスシーン！ 橋での逢瀬というのもなんだか（性的な方向性に）象徴的です

見開きできれいなシーンが多いので画面を横にして見るのがおすすめ。ページ間の段差がないので一枚絵として眼福にあずかれます！

電子書籍版の特別付録、おまけギャラリーも充実。設定ラフや資料写真、今日さんの愛猫写真も

特別付録その2の壁紙はぜんぶで5種類！　私は早速壁紙に設定してみました