ベンチャー・独立を志す人へ、孫氏の行動力と努力を学ぶ本

日本マクドナルド社長の藤田田氏に高校生で単身九州から直接面会を申し込んで、「金儲けは、いいことだ。金にキレイ、キタナイはない」と言われ、「金儲けはキタナイこと」と思い込んでいたことががらりと変わったこと。学生時代大学教授の協力を得て自動翻訳機を開発した孫氏は、シャープの技術担当専務に会う機会を得て、シャープはその場で４０００万円の特許契約金を払ったこと。
　　
…など、数々の逸話を残す孫氏。

現在でも光の道の議論など、国家的な議論を巻き起こし、挑戦を続けている同氏の若いころのチャレンジが型破りでおもしろい。
　　
最近の若手はチャレンジャーが少ないと言われているが、一昔前に比べてベンチャーを立ち上げる人も少しずつ増えている。その人たちにとって大変勉強になる1冊。
　　
筆者の友人で大学発ベンチャーを立ち上げている人が複数いますが、孫氏が出会った見ず知らずの一学生である日本人にアイディアと大学の施設を貸してくれるような米国の大学の教授。このような方が日本にも数多くいれば日本の大学発ベンチャーも違うのになあと強く感じました。

孫が強く影響を受けた父親像など、生い立ちから若いころのエピソードがおもしろい

1973年に孫は語学研修でＵＣバークレーにいき、米国のスケールの大きさを感じた