知られざるフレンチ厨房の世界!! ビジネスマンに参考になるメッセージも満載です

公開日:2011/9/4

「北島亭」のフランス料理 生活人新書セレクション

ハード : PC/iPhone 発売元 : NHK出版
ジャンル: 購入元:電子文庫パブリ
著者名:大本幸子 価格:432円

※最新の価格はストアでご確認ください。

フレンチレストランの厨房の中はどうなっているのだろう?
  
そんな興味から読み出した「『北島亭』のフランス料理」。本書では、極上の分厚いステーキで有名なフレンチレストラン「北島亭」の厨房の中での出来事が、分刻みのスケジュールで明かされます。

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読み進めていくうちに、「北島亭のおいしい料理を口にできるチャンスに巡り合えた人は、幸せだなぁ」とまず思い、そして、「こんなに愛情を込めて調理されたら、お肉もお魚もお野菜も幸せだろうなぁ」と、“素材の気持ち”にまでなってしまいました。それほどまでに、北島亭のオーナー・北島素幸氏の料理への愛情は深いのです。
  
北島氏他、4名の調理担当スタッフと2名のサービス・スタッフからなる「北島亭」の厨房は、朝7時から夜11時過ぎまで大忙し。早朝の厨房での作業、築地への買い出し、ランチタイムのための準備、ランチ本番、ディナータイムの準備に本番と、休む間のない彼らの仕事ぶりには頭が下がるばかりです。そして、ステーキを焼くのに、これだけの手間がかかっているとは!!
  
知られざる厨房の世界を垣間見られるだけでなく、北島氏の仕事への取り組み方、職人魂、そして若いスタッフを育てようとする親心など、料理の世界だけでなく、あらゆる職業の人々に参考になるメッセージが伝わってくるのも本書の魅力。仕事にちょっといきづまっている方、日々の仕事がマンネリ化してしまっている方、そんな方々にも是非、読んでいただきたい一冊です。

全7章からなり、巻末には北島亭のメニューと北島亭流・肉の焼き方が紹介されています。是非一度、食してみたいものです

写真のような黒いゴム長をはいて、毎朝、築地市場に買い出しにいくという北島氏。電話注文で済ますレストランもあるようですが、北島氏は新鮮な素材に出会えるのがうれしくて、必ず自ら築地に出向くそうです

厨房の中での作業は、常に分刻みのスケジュールで進んでいきます。目の回るような忙しさです