ロードバイクの魅力が丸ごとここに。入門書代わりにも是非!
更新日:2012/3/2
大学を卒業して社会人をしている友達が倉庫を借りたと言う。「なんで?」と聞くと、集めすぎた自転車が家に入らなくなったためだと答えた。何を言っているのか。自転車なんてママチャリ一台あれば十分じゃないか。たくさんの自転車ってどういうことなんだ! と僕は混乱した。
だが、よくよく話を聞いてみると、彼が集めすぎたというのは、数ある自転車の種類の中でもロードバイクなるもので、一台一台、種類や細かな部分が異なっているらしい。週末や長期休暇の度にロードバイク生活を送っているうちに、気づけば数が増えていたのだとか。
彼の比較的インドアな大学生活を知っている僕としては信じられなかった。何が君をここまで変えたのか? そんなときに出会ったのが、本書「ロードバイク熱中生活」だ。
本書は中年になってからロードバイクにハマった著者が、ロードバイクの面白さに目覚めた動機や現在のロードバイク生活を綴ったものである。ロードバイクとは実に奥深いものなのだ。その面白さの根本は、ロードバイクを漕ぐことにある。ロードバイクを一漕ぎすれば、周りの風景が変わる。だからその一漕ぎにこだわる。乗り心地にこだわる。色々な自転車に乗りたくなる。
ロードバイク=競技用自転車的なイメージがあった僕としては、なんでわざわざ休日に自分の身体を痛めつけることに取り組まなくちゃいけないんだと思っていたが、友の気持ちが素直にのみこめた。
こうなれば、あとは実際に乗って体感するだけ。「ロードバイクの面白さを知りたい」とお願いすれば、彼の数あるコレクションの中から一台くらい貸してくれるだろう。
*をクリックすると専門用語の解説が出現。エッセイを読むテンポを崩さず、ロードバイクに詳しくなれる
実用的なアドバイスも。日本でロードバイクで走るには、車との関係性が非常に大事