「交換日記」をする不器用な2人。ライバルにも注目の SF的恋愛マンガ『恋の光』が人気

　大学生の西条くんは、なんと「恋の光」が視えてしまいます。恋をしている女の子から出ているキラキラとした光が視えてしまうのです。彼いわく、“我視可視恋愛光線（がしかしれんあいこうせん）”。

　しかし西条くんに恋の光が視え始めて以来、彼自身に光を放つ女子は「皆無」でした。それだから、他の誰かに向けてキラキラしている街中の女の子たちを見ると、つらいのです。大学生活でも、女子たちがキャンパスに慣れた5月になっても梅雨の6月になっても、相変わらず恋のキラキラを放ち続けることに驚いたり、得意の論理的思考で自分の身に起こっていることを分析してみたり。自分がもし誰かに恋をしたらどうなるのだろう？　その女の子は自分に光ってくれるのだろうか？　理知的な西条くんですが、自分が恋愛をするとなるとその正体を掴むことは難しく、未知数です。

　そんな矢先、彼は“恋を探究する”女の子・東雲さんに恋をしてしまいます。西条くんは、東雲さんの「恋とは何かを知りたい」という言葉に惹かれてしまいました。本が大好きで、知的好奇心が旺盛な彼女は西条くんとシンパシーを感じて次第に仲良くなっていきます。

　西条くんが東雲さんに提案したのが「交換日記」なのですが、それがなんとも乙女心をくすぐられます。日記の欄に加えて、今日のグッドニュース＆バッドニュース、「自分的なんでもランキング」を書きこむ欄など、彼らのように大学生で交換するのは珍しいですが、懐かしくてもう一度してみたくなりました。

　お互いに好感触なのにマイペースな日記を交換し続ける不器用な2人や、ライバル達にも注目。ちょっとSF的で、可愛らしさもせつなさもある、魅力あふれる漫画です。