ここまで本を愛せますか? ビブリオマニアたちの驚異的な日常

公開日:2011/12/9

超本好きたちのトンデモ生活白書

ハード : PC/iPhone/iPad 発売元 : 扶桑社
ジャンル: 購入元:電子文庫パブリ
著者名:SPA!編集部 価格:216円

※最新の価格はストアでご確認ください。

私事ですが先日引越しをしました。理由はいろいろあるんですが、最大の理由は本が増えてマンションが手狭になってきたこと。これまでも機会を見つけて、不要な本は売ったり譲ったりしてきたんですが、それでもまあ、容赦なく増えていくのが本。ちょっと目を離すともう増えています。君たち細胞分裂でもしているんじゃないのかい、と疑いたくなるようなペースです。

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さすがに足の踏み場もないのは精神衛生上よろしくないので、もう一部屋、書庫として使えるスペースのある部屋に引っ越しました。で、調子よくドカドカ本を詰めていたら、どこからともなくミシミシッといやな音が…。地震!? いや違う!! 築40年のマンションの床が、本の重みに悲鳴をあげている音なのでした。がんばれ! 新居の床!!

この苦境、世間の本好きはどうやってしのいでいるのかなあ、と気にしていたところ本書が目にとまったので思わずダウンロード。タイトルどおり愛書家たちの鬼気せまる生活ぶりがレポートされていて、ホッとさせられました(違うか)。

同一タイトルの本を100冊以上も集めている女性、壁がすべて本棚で覆われているという一軒家を建てたマニア、月額8万円もはらって本のためにトランクルームを3つも借りているコレクター。ここに出てくるのは、生活のすべてが本中心にまわっている人ばかりです。

場所がない、お金もかかる、でもやめられない古本の魔道。ホントにこんな人たちが? と呆れるもよし、こうでなくっちゃと共感するもよし。電子書籍の普及によって急激に変化しつつある、「本と人との共存」についてあらためて考えさせられるレポートでした。

なお、この電子書籍はいくつかの短い記事をまとめたもの。じっくり読むというよりはちょっとした空き時間に気軽に愉しむ、といった感じの1冊でしょうか。同シリーズからは『なぜかモテない男の致命的欠点108』『嫁がモンスター化するメカニズム』など、気になるタイトルがいろいろ発売されています。

本文ページの例。本1万冊のために家を建てた平湯さんの場合

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一見普通のベッドだがシーツをめくると…

そこにはあるのは本の段ボールだった! こんな写真が数点掲載されている