周りから「あなたはまじめ」って言われていませんか? それって褒め言葉?

公開日:2011/12/19

まじめの罠

ハード : PC/iPhone/iPad 発売元 : 光文社
ジャンル: 購入元:電子文庫パブリ
著者名:勝間和代 価格:599円

※最新の価格はストアでご確認ください。

日本人はまじめだと、評されることが多いです。でも、まじめっていいことですよね? あれ、違うかな? タイトルを見てなんとなく疑問を持ちながら読み始めたこの本、最後は「あー私もそうかも!」と思ってしまいました。「まじめ教」はちょっと危険かもしれません。

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印象に残っている部分をいくつかご紹介。
 
「上の人が言うことは間違っていない」というまじめな思い込み。
それが違法なことだとしても上司の言ったことなので・・・違法だとは思いませんでしたというものですが、これは完全なる責任転嫁だということ。
 
「自分のやり方は間違っていない」というまじめな思い込み。
試験勉強やスキルアップなどを一生懸命に努力するけれども成果が得られないという例です。自分の努力を否定できずにズルズルと間違った方法を続けてしまう。すると最悪「なんでこんなに努力しているのに評価されないんだ、それは周りや世の中が悪い」と視野が狭くなり、他人を批判することになるケース。

他にもたくさんまじめが引き起こした事件やニュースが事例として盛り込まれています。

対策は現状に疑問を持ってみるってこと。すべて正しいと思い込んでは危ないかもしれませんね。(私はどちらかと言えば疑問を持たないタイプ)成果が出なければ違う方法を試すなり、疑問を持って対策を考えることが罠に陥らないポイントです。

実はこの本、発売当時アマゾンの読者レビューで勝間さんご本人と批判的なレビュー者とのやり取りが飛び交っていました。しかも著者本人も執筆中にきっとまじめな罠に陥っている人ほど批判し、荒れるだろうと予測していました。
読めば分かるのですが決して「努力」を批判している本ではないんです。むしろ努力はするべき。でもまじめに何の疑いもなく信じることは危険だと警笛を鳴らすものです。それは自己責任から逃げ、物事の判断を自分でしていないことになると。

著者もまじめの罠に陥っていたから気づけたことをまとめているので是非、多くの人に読んで欲しい1冊です。

目次もまじめの罠の危険、メカニズム、害毒、処方箋の4章立てで完結です

先日のダ・ヴィンチ電子ナビの特集にもありましたが、目を疲れさせないためには明・暗の調節が言いようです。暗いところでは暗い画面で!