ピュアだった頃を思い出す!? 恋っていいなと感じさせてくれる爽やかラブストーリー

更新日:2022/4/21

モモタノハナ

ハード : PC/iPhone/iPad/Android 発売元 : KADOKAWA
ジャンル:コミック 購入元:電子貸本Renta!
著者名:井ノ本リカ子 価格:525円

※最新の価格はストアでご確認ください。

皆様こんにちは~! 今年も非リア充に厳しい季節がやってきましたね!!
季節柄、巷では甘~いラブストーリーが人気なんじゃないかな~なんて思っております、矢澤りえかです。私は甘さストロングなラブストーリーは、胸やけしてしまうので、もうちょっとマイルドで爽やかなラブストーリーがいいな~と思って読んだのが『モモタノハナ』です。

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主人公の「桃太」は、メル友の「hana」とメールのやりとりを楽しんでいる普通の高校生。桃太は引っ越してきたばかりで、新しい高校に通うことになりました。そこで出会った、お隣さんでもある「うめ」と、委員長の「さゆり」は超美少女!(しかも胸でかい!)2人のことが気になる桃太。うめとさゆりも桃太のことが気になっていきます。恋、とまでは言えないようなふんわりとした感情の行方はいかに!?

というストーリーなんですけど、高校生という、子供でもなく、大人でもない時期ならではの視点がすごくリアルで、だから桃太にも、うめにも、さゆりにも、なんの違和感もなくスーッと近づくことができました。私は、もう高校生と聞くとなんだか「うわっ! 若い!」と身構えてしまう年齢になってしまったのですけど、ふと自分がその頃に戻ってストーリーの一部にいるような、不思議な感覚になりました。

高校生のありふれた日常だけでなく、夏休み、文化祭、バレンタイン等のイベント要素もあったり、にんまりサービスシーンもあったり、新たなキャラクターの登場が良いスパイスになったり、中だるみすることなく話が進んでいきます。私はhanaの正体に迫っていく桃太の思考と、自分の思考がリンクして、脳みそを掻き立てられるような臨場感を楽しめました。あと、周りと、もしかしたら自分でさえもあまり気が付いていない孤独感を抱えるさゆりが、少し自分と重なっている気がして、共感できる部分がありました。

キャラクターが最後までブレなくて、桃太らしいなぁと納得させられる終わり方。私はなんか心がほっこりして、読み終わった後、後味が気持ちが良かったなぁ~。爽やかなミントティーのような1冊です。

ハートになりかけ? っていう台詞が、さゆりの心情が表れててきゅんときたー

見て! この初々しさを!!! 高校生ならではですなぁ

おとなりさんっって言うのがたまらなく可愛い! と思うのは私だけじゃないはず