不器用な脳筋ツンデレ女子の近未来SF活劇!

ライトノベル

公開日:2012/2/9

ガガガ文庫 ベクシル

ハード : PC/iPhone/Android 発売元 : 小学館
ジャンル: 購入元:BookLive!
著者名:緒方剛志 価格:324円

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3Dライブアニメ映画「ベクシル -2077 日本鎖国-」より遡ること7年。
時は2070年。彼女は19歳、米国特殊部隊SWORD訓練生。父の遺志を継ぎ、日々血のにじむような訓練に励んでいた。しかし、とある事件に巻き込まれ、父の仇であるテロリスト「見えざる焔」の手がかりを掴むことに。彼女は父の仇を取るため、自分のアイデンティティの為、教官レオンと共に事件捜査に乗り出すのだった…。

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劇場版よろしく、緻密な設定とアクションが売りの近未来SF作品。
「協調性なんてクソ食らえ!」
「実力主義! ザコはすっこんでな!」
「ケンカ上等だよ!」
「あたいは教官殺しさ!」(要約)
…ベクシルはのっけから実に“ヒロインらしい”振る舞いで読者の心を鷲掴みにしてきます(それも、かなりの握力で)。跳ねっ返りも跳ねっ返り。とんがったキャラとスピード感でグイグイ引きこまれ、息もつかせず物語は進みます。そして、徐々に明らかになる巨悪の存在、陰謀…。

ついに、明かされる秘密―。

ベクシルはナント、昔っからすんごいツンデレだった!

…ホントです。
特に後半。もちろん、もちろん事件1の真相も非常に面白いのですが、レオン教官に対する態度は必見と言わざるを得ない。

唸る豪腕! 吠える銃口! 轟く爆音!
…でも、ときどき涙が出ちゃう…。女の子だもん! と言わんばかりの展開には思わずウフフと微笑んでしまいます。幼少の頃から我武者羅に訓練に明け暮れていたせいか、とても不器用なのもまたニクイのです。ぜひ、筋肉少女の恋心を垣間見ていただきたい!

ちなみに、士郎正宗著、APPLE SEEDのデュナン・ナッツに似ているのは多分気のせいです。

冒頭のベクシル。ハートマン軍曹だったら撃たれてます

こんなにしおらしくなって…

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