運命って信じますか?

公開日:2012/2/24

クローズド・ノート

ハード : PC/iPhone/iPad/WindowsPhone/Android 発売元 : KADOKAWA
ジャンル:コミック 購入元:eBookJapan
著者名:柴田五十鈴原作 価格:581円

※最新の価格はストアでご確認ください。

運命的な出会いってした事がありますか? 人との出会い、物との出会いなんでもかまいません。その時には気付かなかった事でも少し時間がたったころに思い返してみると、偶然とは思えないことってあると思うのです。そういうことに気付いた時ってすごく感動しますよね。

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今回紹介させて頂くのは「クローズド・ノート」です。主人公の堀井香恵は東京で一人暮らしをする女性。香恵が住む家には前の住人の忘れ物“伊吹’s note”と書かれたノートがありました。香恵は興味心からそのノートを見るのです。そこでこのノートの持ち主、伊吹さんは学校の先生をやっていたことを知り、ノートの内容の温かさに触れるのです。

皆さんは誰かの本や手紙などに触れて心を動かされたり、考えさせられたりした経験はありますか?香恵は伊吹先生が忘れたノートを読むのですが、私はまさにこのノートにその経験をさせてもらいました。書かれていることは先生らしく“家族みたいな優しいクラスにしたい”“○○君と同じという意見は悪くなく、そうやって人の意見に共感して、心も豊かになるのだと思う”ということが書かれています。確かにそうだなって思いませんか? 本の中の本に込められたメッセージという表現も素敵ですし、この様なメッセージを送れる原作の雫井さんも素敵だと思います。特に印象深かったメッセージが“「心の力」は目に見えないし量れないものだけど、1人1人の心が持っている力は強くていろんなことを可能にする”です。多くの人に受け取って欲しいメッセージだなと感じました。

漫画を描かれた柴田さんの絵もとても繊細で優しくて魅力的で、キャラクターがすごく活き活きと描かれていて綺麗なんです。作品を読み終えた後、心を包み込んでくれる温かい感動をぜひ共感して頂きたいです。


前の住人の忘れ物に興味を抱きます

伊吹先生の温かいノートに惹かれていく香恵

ノートの内容は伊吹先生の想いが詰まっている

人と人の出会いについて気づかされることがありました (C)Isuzu SHIBATA 2008 (C)Shusuke SHIZUKUI 2008