ここまで面白いアフロは初めて。爆笑必至! 悲哀に満ちた青春ギャグストーリー

更新日:2012/3/2

上京アフロ田中 (1)

ハード : PC/iPhone/iPad/Android 発売元 : 小学館
ジャンル:コミック 購入元:eBookJapan
著者名:のりつけ雅春 価格:432円

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ご紹介するのは、のりつけ雅春によるギャグマンガ『上京アフロ田中』(小学館『ビッグコミックスピリッツ』)。ご存じの方も多いかもしれませんが、本作は『高校アフロ田中』からスタートし、『中退アフロ田中』『上京アフロ田中』『さすらいアフロ田中』とタイトルを変えて、現在も連載が続くシリーズものであります。今年2月には映画『アフロ田中』も公開され、今注目の作品ですよね。

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勤務する運送会社の社長の「男なら、東京へ行け。」の一声により、埼玉から上京することになった主人公・田中広(20歳)。仕事もトラックの運転手からトンネル工事の土木作業員へといつの間にか変わり、いつかどこかで夢見ていた東京の生活はいかに…?

いやー、相変わらず爆笑でございました。
『ビッグコミックスピリッツ』で連載されていた当時も読んでいましたが、今読んでも面白い。スマホでページをめくるたびに、声を上げて笑ってしまいました。主人公・田中の必要以上に深い考察(=ただの考えすぎ)によって生み出される妄想と実際に起きる現実とのギャップに笑い、田中を囲む個性豊かなオッサンたちが繰り出すエピソードに爆笑なわけです。

自室のポストに入っていた風俗のチラシに大興奮したり、同部屋の高橋くんとの人間関係に、どうでもよく悩んでみたり、お年寄り体験でお年寄りの孤独を想ったり、敷金礼金をぼったくりだと不満がってみたり…。とにかく、田中という人物が実に魅力的で、悲哀に溢れるけど悲壮感は全くなく、なぜか勇気づけさえもしてくれるんですね。「俺、田中よりは大丈夫だ」みたいな…。

上京の経験がある方もない方も、寮生活の経験がある方もない方も、爆笑必至の本作品、少々下ネタが多めとなっておりますが、オススメいたします。


冒頭、いきなり「男なら、東京へ行け。」と勤めていた運送会社の社長に言われる田中。髪型は当然アフロです

社員寮で同部屋になった高橋くん。ギクシャクする関係を何とかしようと周囲の先輩たちがアドバイスするが…

お年寄り体験をする田中。お年寄りの孤独を肌身で感じるマジメなシーン…だけど、なぜか笑えます

この女性がなぜこんな表情になっているかは、本編を見てのお楽しみです。衝撃の展開が待っています

期待していた東京に裏切られてしまった…のか?

田中の真骨頂である妄想が爆発するシーン