少女から大人へ、誰しも1度は経験する葛藤
公開日:2012/3/29
早く大人になりたいって思ったことはありますか?
私は今でこそ、「大人になんてなりたくないっ! (もうとっくに大人だけど)ずっと子供でいたい!」なんて23歳が口にすると痛々しいことを言ったりするけど、18歳くらいのときは自分を大人っぽく見せたくて仕方がなかったなぁ。
女の子にはきっとみんな背伸びしたくなる次期があって、でも思うようにいかなくて葛藤する時期がある。大人の女性に憧れて服装をガラっと変えてみたり、メイクを変えたり。でも結局はそんな表面的なことじゃなくて、その人が歩んできた人生の年数があってこその大人の魅力だからやっぱり自分にはまだ早いな、違うなって気づく。
今回読んだ本はそんな大人になることへの憧れを描いた本。
自分の恋人が恋心を寄せている大人の女性への嫉妬と羨望。誰でも1度は感じたことのある葛藤に共感できること間違いなしです。
本編の中の「恋人同士は、同じ肌の色がいい。」というモノローグがとても印象的で、ヒロインの切なさが凄く伝わってきます。ちょっと背伸びしたキャメルのコートとそれを中和する少女らしい白いマフラーと手袋。描写がとても色鮮やかで引き込まれる作品。
さて、私は背伸びも若さにしがみつくこともせず、年相応を目指していきたいと思います(笑)
私の一番好きなモノローグ
同じ女としてとても共感できるシーン
一日中その人のことばかり考えたりしますよね