声魂(スポ魂的な意味)な声優漫画を声優が読んでみました

公開日:2012/5/18

声優一年生(1)

ハード : PC/iPhone/iPad/Android 発売元 : KADOKAWA / 角川書店
ジャンル:コミック 購入元:BOOK☆WALKER
著者名:如月弘鷹 価格:588円

※最新の価格はストアでご確認ください。

みなさん、お早うございますコンニチハ今晩は。声優十数年生の中國卓郎です。って時が経つのは早すぎらぁ…。

電子書籍サイトにて次にレヴューする本を探している時、本書「声優1年生」を発見しまして「やや!? 自分の仕事が漫画に? ほほぅ、どれどれ」なんてノリで購入ボタンをクリックしてみました。

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動画サイトに投稿した「声」がキッカケで声優事務所にスカウトされた伊勢一海、そして元アイドル子役の黒江劉生。高校1年生の2人がCDドラマの声優に抜擢され、次第に成長していく物語。と、まぁそんな感じなのですが…エ~トなんと言いましょうか…作中のキャラ達(=声優)が皆、いつでもスンゲー熱いんです。熱血ですよ熱血!

では実際の声優はどうかと申しますと…スタジオでの収録中、マイクの前に立っていない時はいたって普通です(笑)。いや勿論マイクの前ではテンションMAXですし、心の内に秘めているモノはそりゃみなさんギラギラに熱いです! しかしその演技に対する熱い「想い」を役者同士で語り合う主戦場は、スタジオではなく午前0時近くの居酒屋と相場が決まっとるのです! つまり…モワモワ~ン(妄想のSE(※サウンドエフェクト))

収録終了後、打ち上げの居酒屋を押さえるために走る新人声優の一海と劉生! 酔っ払った先輩やベテラン役者のオーダーを華麗にまとめ上げつつ2次会まで付き合った後、2人だけの3次会にて熱く激論を交わすのであった! モワモワ~ン(妄想終了のSE)

ん~これぞリアル…だけどおもしろくないし何より2人は高校1年生だっての! それに考えてみたら、そもそもリアルにこだわる必要がない訳で。有名なスポーツ漫画の数々に登場するスカイラブハリケーンや大リーグボール養成ギブスなんてのもリアルじゃない。しかし説得力があった(気がする)。

そっか、そういうことか! なまじっか自分が属している世界が舞台なので、無意識に現実との「すり合わせ」をしてしまっていたらしい。そこで2巻はあくまでもフラットな気持ちで読んでみたところ…いや~熱くておもしろかったです。しかも深くて重い演劇論が各所に散りばめられてて、なんだかグッとキマス!

しかしこんなシッカリした新人が後輩だったら…僕にはオススメの呑み屋を教えてあげることくらいしかできませんので我ながらガッカリです。


自分らしさとはナンゾヤ? 誰もが悩む永遠のテーマ

本当にそうだと思いますっ!

目からウロコがボロボロと

やや!? 某スタジオが忠実に描かれてる!