男なんて、ナンボのもんじゃい!?

公開日:2012/5/23

女子部にコイ!

ハード : PC/iPhone/iPad/Android 発売元 : 講談社
ジャンル:コミック 購入元:eBookJapan
著者名:桃生有希 価格:432円

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「女子部」とは、表向きは華道や茶道などをたしなむ大和撫子な部活。しかし、その実態はいろんな理由で「男はもういい」と思った女子の集まり。男子禁制の空間で今日も女子たちは青春を満喫している。

遊佐木桜(うさぎ さくら。なんてかわいい名前!)はそんな女子部の副部長。中学である事件があって以来、男子とうまく話せなくなってしまっていた。しかし、そんな状況を憂いたりもせず、今が楽しければいい! 彼氏なんていらない! と女子部の鏡のような存在。しかし、そんなとき、弓道部主将でモテ男(でも堅くて超真面目)海道葵に会ってから様子が変わってくる。

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とりあえず、この学校はよく、この女子部の創立を許したな、というところからツッコんでいきたいわけだが。別の部活名があるのかと思いきや、まんま「女子部」と言ってしまうところが非常に愉快だ。

自分の高校にもあったら楽しかっただろうなぁ。

いくつになっても、男子の目を気にせず、きゃっきゃっ、うふふとやるのは、なんとも楽しい(だから、今の時代は女子会が流行るのだろうけれど)。しかし! 女子の集団が恐ろしいというのは、多くの人が知ってのとおり。「男はもういい」という共通の思考があるからこそ成り立っていた関係が、もし好きな人ができてしまったら? 挙句に彼氏ができちゃった日には?

…考えただけでも、おののいてしまうところである。

桜は、自分の気持ちに正直で、思いついたらまっすぐに突っ走ってしまうところがあるので、いかん、いかんと思いつつも、海藤と接近していき、海藤のほうもどうやらまんざらじゃないようで…!?

しかし、桜は女子部のこと以外にも中学のときの恋のトラウマがある。それをどう克服していくのか、そして、女子部の部員の理解を得ることはできるのか?

…と、こう書くと、非常に重く感じられてしまうところだが、この作品は気分爽快なラブコメディ。女子の関係に悩んでいるという人、好きな人の前で恥ずかしい思いをしてしまったことがあるという人にこそ読んでいただきたい作品である。


大和撫子な部という響きがなんとも人当りがいい

「化粧と胸はとことん盛ってナンボじゃい」…名言です

青春を満喫する方法は人それぞれ…です (C)桃生有希/講談社