海外渡航暦250回超の旅の達人による懇切丁寧な「旅のマナー集」
公開日:2012/5/25
海外渡航暦250回超の旅行作家山下マヌーさんの著書「海外旅行マル得ルール&マナー」は、海外旅行初心者はもちろん、海外に何回もいったことがあり、たいていのことには困らないという旅の達人にもおすすめしたい1冊です。
1998年発売の本書執筆時には、山下マヌーさんの海外渡航回数は150回超だったということですので、この14年間でさらに100回も海外に出向いているということになります。まさに旅の達人である著者の本には説得力があります。
「本書は、旅行に使えるスマートで粋な振舞いのために、知っていればもっと得する、超実践的ルールとマナーの攻略法の数々で埋め尽くされています」と著者がまえがきで語るとおり、本書は懇切丁寧。出国から、ホテル、レストラン、ナイトライフ、街での注意点、ドライブ、ショッピング、はたまたアクティビティの心得まで、著者の豊富な経験に基づいた万人向けのアドバイスが載っています。
ひと通りの海外旅行経験は積んでいる私は、「今更、何か学ぶべきことがあるのだろうか?」と思いながら、読み始めましたが、意外に知らないことといいますか、「あぁ、それ海外ではいつも迷うのよねぇ」といった類のことが、出てきました。海外旅行に行くといっても多くて年1回くらいですと、旅行中には気になり疑問に思っていた海外でのマナーも、いったん帰国してしまえば、そんなことはすっかり忘れてしまい、また、旅先で同じ場面に遭遇するまで思いださないものなんですよね。
今回、私が知った知識をいくつかご紹介いたします。
●ベルボーイへのチップの渡し方:4つに小さく折りたたんでポケットにしまっておき、ベルボールが部屋を去るときに渡します。この4つに折りたたむというのがスマートでいいですね。
●洋式バスの使い方:まず、お湯を入れながらバスフォームを入れ、バスに浸かりながら、体と髪を洗い、最後にシャワーで流す。なんと恥ずかしながら、私は、先にシャワーで体と髪を洗い、そのあとに、お湯をたっぷりとためこんで、バスに浸かっていたのです。
チップについては、いろいろな場面で悩みますが、本書によりますと、枕チップは不要ということです。
初版が14年前ということで、出国編のアドバイスには今では不要となった手続きも少し含まれていますが、それを除けば、どれも有益なアドバイスばかり。この本を読めば、海外で自信を持って行動でき、旅を満喫できること間違いなしです。
目次を見ていただきますと、本書の懇切丁寧さが分かります。海外旅行経験は豊富でも、高級レストランをほとんど利用したことがない私は、この「レストラン編」にじっくり目を通しました
本書を手にしたあなたは、「海外で頼もしい段取り君」に早変わりとまえがきで語る著者。海外旅行のノウハウ満載です