進化を遂げる時代に現れたニューウェーブ ダーウィンの生涯がここにあり

公開日:2012/8/6

種の起源 -まんがで読破-

ハード : PC/iPhone/iPad/WindowsPhone/Android 発売元 : イースト・プレス
ジャンル:コミック 購入元:eBookJapan
著者名:ダーウィン企画・漫画 価格:400円

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「ダーウィンの進化論」という言葉がだけがひとり歩きしてしまって、その内容はほとんど人には認知されていないかもしれません。ですが本書を読めば、ダーウィンの生涯と共に「進化論」とはなんたるやというものがおぼろげに見えてくるはずです。

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激動の19世紀。フランス革命がもたらした自由主義の影響と産業革命のダブルパンチによって欧州はかつてない動きを見せ始めます。その一端を担うのが科学による宗教の超越です。暗黒の中世を引きずっている欧州は聖書の教えが深く根ざしており、思想や想像力がそれらを超越することはありませんでした。しかし文明の発展、科学の発達の共に物理的理りと宗教の教えが対立するようになりました。

その対立のひとつが「進化論」です。

もともとキリスト教が普及していた欧州では「人は神の子」、「すべては神様がお作りなった」という考え方が一般的でした。「サルが進化して人になった」なんて考え方は万死に値するほどの勢いで、ダーウィンもその過激さには戦々恐々としてようです。そして「進化論」の発表から約200年が経ちました。こう考えると人類の歴史からするに「進化」という考え方は比較的新しいものですよね。「進化」に至るまでに何千年かかったのか、と茶々を入れたくもなりますが、宗教という枠組みはその何千年をずっと縛り付けていたのです。もちろんそれによるメリットもあったのでしょうが、19世紀というのはそれだけ人々の生活を変えるほどの発展を見せたのでしょうね。

まさに「進化」です。ダーウィンの生きた時代が「進化」であった、なんて考えるととっても粋じゃありませんか。


激動の19世紀に、科学がめざましい発展を遂げました

もはやその時代にタブーはあり得ないものとなります

そんな激動の時代に生まれたダーウィン

もしかしたら「進化」という考え方は本当かもしれない……

その情熱が彼を研究の道へと駆り立てます (C)バラエティ・アートワークス/イーストプレス