【怖がりの人は要注意!】コインランドリーには黒い長髪の女が棲む

公開日:2012/8/18

コインランドリーの女

ハード : PC/iPhone/iPad/Android 発売元 : KADOKAWA / 角川書店
ジャンル:コミック 購入元:BOOK☆WALKER
著者名:清原紘 価格:798円

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本作の舞台は、ある地味なコインランドリー。一見、どこにでもある普通のランドリーだが、あるときは洗濯機の中から、そして乾燥機の中から、黒い長髪の女が現れて、利用客を…。キャー。

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表紙や冒頭の入り方は完全にホラー。しかし、「コインランドリーを舞台にしたホラーモノかぁ」と早合点することなかれ。壮大な詐欺に合います。本作はホラーの仮面をかぶった、日常系変態ギャグマンガなのですから。
シュール、カオス、ブラックジョーク、変態、同人ネタ、下ネタ、パロディなどが、これでもかというくらいに詰め込まれています。コインランドリーを舞台に、よくもまぁここまでネタが思いつくものです。ただ、中盤からホラー色が失われていって、完全にギャグコメディ一直線になりますが(おいっ)。

ちなみに、冒頭、ホラー映画「リング」の貞子のように登場する主人公・真魚子(まおこ)はランドリーに住み着いているのですが、どうやらここの経営者らしく。不条理の中にもヘンに設定にこだわっている部分がちょこちょこと垣間見えて笑えたり。

あと、無駄な画力の高さにも吹いてしまいます。内容とギャップがありすぎて。そういえば、ダ・ヴィンチ3月号特集「次にくるマンガランキング」で第1位になった閻魔大王の第1補佐官が主人公のギャグマンガも、絵と内容のギャップが萌え死ポイントでしたが、本作もギャップという意味で負けず劣らず。両作品の違いといえば、前者の主人公がドSなのに対して、本作の真魚子はドMであることか(変態行為をして突っ込まれるのが大好きな様子)。いや、変態行為を見せつける時点でドSなのかも。

考えてみれば、狭小で暗め、ひとけが少ない場所って、よくホラーの舞台になります。ひっそりとした地味なコインランドリーってチョイスは、なるほどなぁのひとこと。ましてや、こんなところで変態ギャグなんて実際に披露されたなら、実際には違う意味でも怖すぎて笑えないことうけあいです。これからコインランドリーに行くのが怖くなるかも。


舞台は、ある地味なコインランドリー…

テレビの中から…ではなく、乾燥機の中から登場する真魚子。いやぁーーー!!

客の気配を察知して、洗濯機に隠れようとする真魚子。なんだかなぁ…