読めば読むほど萌えてくる? 異端すぎる女子高生の日常マンガ

公開日:2012/8/26

栞と紙魚子の生首事件

ハード : PC/iPhone/iPad/WindowsPhone/Android 発売元 : 朝日新聞社
ジャンル:コミック 購入元:eBookJapan
著者名:諸星大二郎 価格:432円

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本作はうら若き華の女子高生が出てくるゆる~い漫画です。それも日常系!!! ひゃっほーい!
「…なんだ、最近よくある感じじゃん。生首? 西尾維新みたいな感じ?」…そんなふうに思ったアナタ、ここが戦場なら既に3回は死んでいます。皆さんが思っているどの日常系よりも非日常系だと断言しておきましょう。

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確かに設定だけ取るとありふれた萌え漫画みたいですが、まず画風からしてはその対極なのですからね。(諸星先生が萌え漫画描かれたらそれはそれでメチャクチャ読みたい気もしますが)

さて、本作はタイトルの通り、女子高生の栞と紙魚子の2人を描いた漫画です。栞はちょっぴり好奇心旺盛なフツーの女の子。親友の紙魚子は古書店の娘で、博識、冷静、眼鏡、とマンガに出てきそうな読書家ギャル。そんな2人のまわりでよくわからない事が起きる、というのが基本的な大筋です。

第1話生首事件では、胃の頭町でバラバラ殺人事件が発生! 首だけが見つからないという奇妙な事件で街の話題は持ちきりです。なぜ頭がなかったのか。警察は頭を抱えます。気味悪いですね。―――しかし、実は栞はその日の朝、公園のゴミ捨て場に生首を見つけていました。あったはずの首が消えた!? 一体どうして!? 謎は深まるばかりです。それは…栞が「こりゃすごいものみつけた」と家に持って帰ってたから。好奇心旺盛~!もうこれが既に事件のような気もしますが、そこはフツー女子の栞ちゃん。扱いに困って紙魚子に相談します。そして―――「こういう時に役立つ本が家にあった気がする」と頼れる紙魚子が持ってきた“生首の正しい飼い方”という本を頼りに、栞は生首の飼育に挑戦するのでした…。果たして生首は上手く飼育できるのでしょうか?…なんか気が狂って見えますが、真面目なあらすじです。日常系マンガのくせにありふれているようで、全然ありふれていないんですね。いや、日常系というカテゴリーに属するのかも不安になって来ました…。

いずれにせよ、唯一無二の女子高生マンガであるということは間違いありません!(乱暴)読めば読むほど、「うう~ん」と眩暈がしてくることまちがいなし!


怖いですね

あー ワカルワカルー

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