一見地味な世界で飛び回る、元気なキャラクターたちのお話

公開日:2012/9/2

デンキ街の本屋さん 1

ハード : PC/iPhone/iPad/Android 発売元 : KADOKAWA
ジャンル:コミック 購入元:電子貸本Renta!
著者名:水あさと 価格:525円

※最新の価格はストアでご確認ください。

バイトものです。いや、そんな風にジャンルわけできるなら、目新しくないじゃん! といわれそうですが。週刊アスキーで連載していた『ハニカム』(こちらはファミレスが舞台)などと比較すると、舞台を本屋さんに設定したことを、より活用している印象を受けたよ。エロ本Gメンの話とか、この設定が本当のことなら著者の実体験なのかな? と思うこともしばしば。

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主に話を引っ張るキャラクターは7人と多めなんだけど、しっかり描き分けられているので、名前が分からなくても入っていける。基本的に、主人公以外はあだ名だし。と、ここまで書いていて思ったのだが、本名なかったなぁ。久米田康治の『じょしらく』もそうだけど、最近はキャラクターの名前をはっきりさせないのがはやりなのだろうか…。

脱線しました。とにかく、絵柄だけみると「これ、見分けつくの?」といわれそうなんだけど、大丈夫です。みんなキャラ立ってます。ただ、“かんとく”(そういうあだ名のキャラクターがいる)だけは、性別を勘違いしていました。何となく姉御な感じがしていたので、水着回でびっくりさせられたよ。逆にいえば、そのくらい絵も話も軽めで、子細なことは気にせずとも読み進められるということでもある。重たく、いやな時代だから。こういう軽くて笑える話っていいなぁ。と思った次第ですよ。

最後に。今回は、久しぶりに“Renta!”を利用して読んだのだけど、Wi-Fi環境ではなく3Gで読むと、ページが時々飛びます。特に電車内など移動中はね。書庫アプリを使って、いったん端末にダウンロードしてから読むのがおすすめ。


特典の封入も、本屋さんのお仕事です

こんな感じで、キャラはすべてあだ名で呼ばれる

危険なので、「※良い子は真似しないでね」ってやつです

ホントにいるのかどうか…。エロ本Gメン登場です

この段になって、ようやく“かんとく”が男だと気づいた…