ミカベルこそ、ギャグ漫画家の頂点だと思っています

公開日:2012/10/3

ストレンジ・プラス (1)

ハード : PC/iPhone/iPad/WindowsPhone/Android 発売元 : 一迅社
ジャンル:コミック 購入元:eBookJapan
著者名:美川べるの 価格:400円

※最新の価格はストアでご確認ください。

“ミカベル”の愛称で知られる日本屈指のギャグ漫画家・美川べるの。少女漫画・女性漫画・青年漫画と様々なジャンルの雑誌で連載している作家ですが、描いているのはどれもハイテンションなギャグ漫画です。高校生でデビューし、『青春ばくはつ劇場』を連載していた当時から、ずっとギャグ漫画を描き続けているのですから、クオリティがハンパないです! 人を笑わせることに関しては、天性のギャグセンスと約20年培ってきた技術がありますから。

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数年前から行方不明となってしまった兄・巧美を探して、どうやら兄がいるらしい街へ訪れた恒。兄探しを頼もうと探偵事務所へ向かった先に居たのは、「所長」と呼ばれている巧美でした。しかも家を出てから何があったのか、優しかった巧美が、暴虐無人のナルシストとなっていたのです。その他にもドレッドヘアでマッチョだけど末期二次元オタクの正宗や、年齢を物凄く気にしている美人秘書の美羽(年齢不詳)、次々に出てくる、個性豊かすぎる新キャラたちによってギャグのクオリティがどんどん上がっていきます。

私はミカベル以上のギャグ漫画家に未だ出会ったことがありません。笑える漫画というのはたくさん読んできたのですが、筋肉痛になるまで笑ったのは後にも先にも『ストプラ』のみです。しかも、吹奏楽部に所属していて、毎日腹筋をして鍛えていた時代です(笑) だって、ミカベル漫画には、ギャグとギャグの合間に休みがないんです! 漫画を読みながら爆笑する派の人(私とか)は、ずーっと笑いっぱなしで、ヒーヒー息をする羽目になります。間違っても電車の中で読んではいけません(笑) 平均して、1ページに3ギャグぐらいあるんじゃないですかね。言いすぎとかじゃなくって本当に!!

ギャグ漫画にとってボケは大事なネタですから、あえて明記はしません。「ちゃんとレビューしろ!」と思うかもしれませんが、もう、こればっかりは実際に読んで分かってほしいです! というよりも、折角の俊逸なボケをここでネタバレしちゃったら、おもしろさが半減になってしまうので…。もう、そんな勿体無いことはできないんです。うん、もう一度言います。ミカベルのおもしろさを、ぜひ読んで分かって欲しい!!(笑)


数年前から行方不明になった兄を探していた恒(ロングヘア)。物語開始の4ページ目に見つかりました…

テンポのよいギャグに、開始数ページ目ですでに腹筋が痛いくらい笑ってしまいます

追尾調査の実践をする様子です。1ページにギャグが5つあります。ギッシリ(笑)

シリアスなシーンなどミカベルの前にはギャグのための素材です

巧美は可愛い自分が大好きです。なので、よく女装したりしてます

一話目から早々に捨てられた「リアリティ」。それにしても弾丸が大胸筋に当たって無事だったとはなんて新しい…(笑)
(C)美川べるの/一迅社