山岳救助隊のリアルな現場、人間ドラマを描いた名作。島崎三歩、かっこよすぎます!

更新日:2012/10/14

岳 (1)

ハード : PC/iPhone/iPad/Android 発売元 : 小学館
ジャンル:コミック 購入元:eBookJapan
著者名:石塚真一 価格:432円

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山岳救助ボランティアの島崎三歩が出会い救った数多くの人の命と山とのドラマ、そして山岳救助のリアルな現場を伝えてくれる小栗旬が主演で映画化もされた有名作品です。

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読み進めていくと、山で救助活動をする島崎三歩の生き方やかっこよさに男女共々惚れると思います。
「三歩と結婚したい!三歩こそ私の理想!」私がそう言うと、同じく『岳』ファンの友達は「住所不定ほぼほぼ無職で、山のことしか考えてないけどそれでもいいのか」と言ってきました。

確かに、上高地での山岳救助はボランティアだし、そのボランティアで得る微々たる報酬は山小屋での食事のツケの支払い、山岳グッズ、コーヒー代ですべて消えちゃうし、三歩は山の上の方にある簡素な小屋に住んでいて会いに行くのに本格的な登山をしなきゃいけないし、がんばって会いにいったところで救助活動中で多分小屋にはいない(いっそ遭難した方が助けに来てくれるから会えると思う)。そして何よりいつも山のことしか考えてない!! あれ、なんだか理想とはかけ離れている気がしてきた。

いやでも、山での三歩は無敵だしステキだし、最強なんです!なんせ日本に帰ってきて山岳救助のボランティアをする前は世界各地の名立たる山を制覇してきた実はものすごい登山家なんですから!

遭難して「もう死ぬんだ」と半ばあきらめかけた時に三歩が現れて、そして満面の笑みで「よくがんばった」って言ってくれる。どんなにひどい登山者が自業自得で遭難したって三歩は絶対に彼らを責めない。そして「また山に来てよ」と太陽のような笑顔で笑いかけてくれる(遭難者はもう懲り懲りって顔してるけど)。それは三歩が山が大好きだし、 みんなにも同じように山を好きでいて欲しいから。山での命の現場、人間ドラマの中にはいつも三歩の笑顔がある。あぁ、やっぱり三歩ステキ! 私も一度でいいから「よくがんばった」って言われたい!

うちの母も『岳』の大ファンで、触発されてかたまに山に登っています。先日けっこう高い山に登ったら頂上で結婚式をやっていたそう。「お祝いしてくださ~い」と言われてワインをもらったらしいけど、参列者みんなドレスやスーツ、ワインにワイングラスをリュックに入れてえっさほいさと頂上まで運んでいたそうです。山好きって半端なーい。
私も高尾山くらいしか登ったことないけど、せっかく『岳』も完結したのでどこか山に挑戦しようかな、と思っている今日この頃です。


島崎三歩―典型的な山バカです

断崖絶壁でも助けに行きます

コーヒーを飲んだ後、真夜中でも三歩は歩く

それが例え白骨化した遺体だろうと、遺族の人々は待っているのです

「よくがんばった」。この話では三歩のその言葉は遺族の方に向けられました(『岳』は一話完結です)※画像は8巻収録の物語です
(C)石塚真一/小学館