ミリタリー×魔法×吊り橋効果で、17歳のかわいい少佐と、さてどうなる?

ライトノベル

更新日:2012/10/15

疾走れ、撃て!

ハード : PC/iPhone/Android 発売元 : KADOKAWA / メディアファクトリー
ジャンル: 購入元:BookLive!
著者名:神野オキナ 価格:463円

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一番好きなミリタリーものを挙げるなら、だんぜん、キューブリックの『フルメタル・ジャケット』のルートつつみです。ドS言葉が好きなので、ハートマン軍曹の大ファンです。

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婚活が人気ですが、あの海兵隊訓練所でハートマン軍曹指導のもと、男女で訓練を数日受けたなら、吊り橋効果から前代未聞のご成婚率が叩き出されるのでは、と思っております。まあ、ifの話ですが。

本作はミリタリーもののラブコメディ・ライトノベル。著者の神野オキナは『あそびにいくヨ!』シリーズで人気です。

舞台はベトナム戦争期以降の日本。「ダイダラ」と呼ばれるナゾの巨人たちに襲撃を受けています。その脅威に立ち向かうのは陸海空軍。そして、魔力を攻撃力に変える魔導兵たち。当然のように徴兵制度も存在しており、主人公は学生兵士として戦場へ赴くことに。上官である、容姿はかわいい紫神虎紅少佐の護衛士官として…。

あくまでifの物語ですが、現代の日本と政治体制はじめ相似点が多く、「実際にこんな外敵の侵攻や徴兵制があったら…」と考えてしまえる楽しさ、深さがあります。シビアなパートありドタバタパートありで、ミリタリー好きもラノベ好きも最後まで一気読みさせる引きの強さはさすがです。

ちなみに、冒頭で吊り橋効果について触れましたが、例えばアメリカの9・11後、阪神大震災後、そして東日本大震災後などに入籍が増えたことから、「これも吊り橋効果」とする記事などをこれまで何度か見かけました。実際は、「ひとりでいることが不安になったから」「安否を確認し合える家族の存在がうらやましくなったから」などの心理変化によるものとされますが、結果的に、人は重大な生命の危機を感じると、反作用的に生命を防衛したり、新しい生命を生み出す方向に動くものだそうです。人に限った話ではなさそうですが。

vまあそんなワケで、本作の主人公・田神理宇と紫神虎紅少佐(17歳)が、ミリタリー×魔法の世界でどのようなラブとコメディ、そしてアクションを見せてくれるのか。
ちなみに、絵師買いのファンも多いらしいですよ。c


緊迫感あふれる戦場の描写

威力絶大な魔法

柔らかさあるイラスト

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