右手で覚えて左手で思い出す! あることをするだけの超カンタンに記憶力アップ!!/ざんねん? はんぱない! 脳のなかのびっくり事典⑦

暮らし

公開日:2020/9/14

『びっくり事典』シリーズの最新刊! 今度のテーマは「脳」です。学習や記憶はどのようなメカニズムで行われている? 光や音などの外部刺激から、どのようにして世界観を作り上げている? など、脳にまつわるさまざまな謎を紹介していきます。

『ざんねん? はんぱない! 脳のなかのびっくり事典』(四本裕子:監修、加納徳博:絵、こざきゆう:文/ポプラ社)

ぎゅっと手をにぎると記憶力アップ!

びっくり度 ★★★★★

ざんねん? はんぱない! 脳のなかのびっくり事典

 今日からすぐ使える、超カンタンな記憶力アップ法を教えよう。それは、ぎゅっと手をにぎること!

 アメリカのモントクレア州立大学で、36個の単語を覚えるテストがおこなわれた。ひとつの単語を5秒で覚え、あとで書きだしてもらうと、思いだせる単語の数は平均8.6個だった。

 その後、テストの前と後に、直径5センチのゴムボールを45秒間ぎゅっとにぎって、15秒休み、また45秒間ぎゅっとにぎると、思いだせた単語の平均数が18パーセントもアップしたのだ!

 ただし、単語を覚える前は右手で、思いだす前は左手でボールをにぎらないとダメ。これは、前頭葉の左側(右半身をになう)が「覚える」こと、右側(左半身をになう)が「思いだす」ことにかかわっているからなのだ。

<第8回に続く>