チャンバラばかりが時代小説じゃない!モノノケ文庫創刊

更新日:2013/8/13

 廣済堂出版から、江戸を舞台にしたファンタジーシリーズ「モノノケ文庫」が創刊された。

 現在第2弾まで刊行されており、第1弾として、多彩な妖怪たちが登場する、澤見彰『もぐら屋化物語 用心棒は迷走中』と、時代小説の名手が新境地に挑戦した、和久田正明『鬼譚』の2作品が、第2弾としては、ファンタジー界の大御所が描く冒険譚、朝松健『およもん かごめかごめの神隠し』と、廓の中の恋と闇を描いたデビュー作、篠原景『柳うら屋奇々怪々譚』の合計4冊がラインナップされている。

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 第3弾には、中谷航太郎『晴れときどき、乱心』の続編が登場する予定だ。

 廣済堂のwebマガジン「よみものweb」では、『犬神』『脳男』などで知られるマンガ家・外薗昌也が怪談に挑んだ、「大江戸怪談 あやかし絵草子」の連載も開始される。さらに同サイトでは、怪談・ホラー作家・田辺青蛙のご夫婦変旅エッセイ「モルテンおいしいです^q^」も連載中だ。

 時代小説、江戸時代が好きな人はもちろん、ホラー小説や怪談に興味がある人にも注目してほしいシリーズの誕生だ。

⇒廣済堂出版ホームページ
⇒webマガジン「よみものweb」(廣済堂)