「怖くて不思議な文学展」開催 東雅夫講演、京極夏彦展も

更新日:2014/7/22

 香川県高松市の菊池寛記念館にて、菊池寛記念館第23回文学展として「怖くて不思議な文学展」が開催される。

「文学の極意は怪談である」―詩人で作家の佐藤春夫が語ったとされる言葉だ。この言葉を裏付けるように、夏目漱石や太宰治など日本文学史に名を残す作家達の多くが、怪談や怪奇幻想小説を執筆している。中でも、作家や画家、役者を集めて百物語怪談会を開催した泉鏡花や、化物の絵を描き、家族や友人から怪談を蒐集した芥川龍之介などは、熱心な怪談愛好家だったという。

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 同展では、小泉八雲「おしどり」の草稿や谷崎潤一郎「人魚の嘆き」の草稿など、明治から現代までの作家達が生み出した怖くて不思議な文学や、作家と怪談の様々なエピソードを紹介する。そのほか、岩崎書店の「怪談えほん」シリーズの原画なども展示される。

 開催期間は2014年7月26日(土)から8月31日(土)。初日には、アンソロジストで怪談専門誌『幽』の編集長でもある東雅夫氏による「菊池寛と怪談の時代」と題した講演が行われ、その他にも期間中は「街頭紙芝居」やアニメの上映、音楽コンサート、さらに怪談作品の朗読会などが行われる。同時に「京極夏彦展」も開催され、直筆のサイン色紙などが展示されるほか数量限定でサイン本の販売も行われる。

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●「怖くて不思議な文学展」概要
期間:2014年7月26日(土)~8月31日(日) 月曜日休館
時間:午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで) 初日は午前9時30分開展式
場所:菊池寛記念館 サンクリスタル高松4階 企画展示室
入館料:大人200円 大学生150円 高校生以下無料

⇒「怖くて不思議な文学展」情報ページ(高松市)