超人的な仕事量を誇る男・堂場瞬一 通算執筆作品数100冊突破記念トークイベント開催!

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/17

    堂場瞬一

 『アナザーフェイス』シリーズや『複合捜査』などの作品で知られる堂場瞬一の著作が、2015年10月に刊行予定の『Killers 上・下』をもって、通算執筆作品数100冊を突破する。これを記念して、2015年10月17日(土)にトークイベント「堂場瞬一の◯◯な5冊」が開催される。

 名古屋で開催されるトークイベントでは、今までの著作についてはもちろんのこと、ここだけの意外な話も飛び出すかもしれない。会場からの質問コーナーや、新刊既刊即売会も開催が予定されている。2001年のデビュー以来、約14年で100冊を書き続けてきた裏側がたっぷり聞けるイベントだ。

 また、100冊記念のプレゼントキャンペーンも2015年8月29日(土)から12月31日(木)まで開催されている。96作目『十字の記憶』~100冊目『Killers 上・下』までの全6冊が対象となり、抽選で「著者サイン入り・野球ボール」か「著者サイン入り・図書カード(500円分)」がもらえる。
⇒「堂場瞬一の100冊」公式サイト

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 さらに、まだ出版されていない100冊目『Killers』も含めた全100冊について、堂場本人の“語り下ろし”を収録した「堂場瞬一100冊の軌跡」と名付けた小冊子を全国の書店で配布中だ。※ただし、一部配布していない書店もあり

「2時間ほど集中して話したのですが、案外細かく、書いた当時の心境などを覚えているものだな、と驚きました。表紙は、過去の作品の装幀のコラージュですが、黒い本が多いことに改めて気づかされます。」堂場瞬一

堂場瞬一の◯◯な5冊」
日程:2015年10月17日(土)
時間:13:30開場/14:00開演
会場:ナディアパーク デザインセンター6F 第3セミナー室
場所:名古屋市中区栄3-18-1
出演:堂場瞬一
聞き手:大矢博子(書評家)
入場料:1,500円 ※要予約
⇒詳しくは「堂場瞬一の◯◯な5冊」特設ホームページまで

堂場瞬一

■『十字の記憶
著:堂場瞬一
価格:1,700円(+税)
発売日:2015年8月29日(土)
出版社:KADOKAWA

福良は長浦新報白崎支局長として、二十年ぶりに白崎市に足を踏み入れた。着任早々、殺人事件の取材が福良を待っていた。被害者は商工会議所の青年部会長で元市長の息子である野本。町おこしのために奔走してきた地元の有力者だった。後頭部に二発の銃弾を受けるという国内では例を見ないやり方である。福良は県警捜査一課の芹沢に協力を求める。芹沢は高校時代の陸上部の仲間で、同じく野本事件を追っていた。捜査が手詰まりかと思えたとき、市役所OBの諸岡が殺され、連続殺人の疑いが浮上する。福良は、野本が高速道路の建設予定地に土地を所有していたこと、福良と芹沢の同級生である早紀の父親が市長の特命で大学移転引き止め工作に関わっており、その後自殺していたことを知る。早紀は地元を逃げるように去り、行方不明になっていた……。

    堂場瞬一

本作は警察小説ではありますが、一方で青春小説でもあります。刑事と新聞記者が20年後に磁石にひきつけられるように故郷の街に帰って来るという物語です。高校を卒業し、それぞれが別の道を歩み、時には敵となり時には味方となりながら、果たして当時の友情は復活するのかどうかという微妙な人間関係を描いています。私の学生時代に関係のあった神奈川県某所を舞台に設定しているので、当時抱えていた街に対する思いなど、すべてを書き込みました。堂場瞬一

堂場瞬一

■『暗い穴
著:堂場瞬一
価格:788円(税込)
発売日:2015年9月15日(火)
出版社:ハルキ文庫

■『チームⅡ
著:堂場瞬一
価格:750円(税込)
発売日:2015年10月2日(金)
出版社:実業之日本社文庫

■『邪心 警視庁犯罪被害者支援課2
著:堂場瞬一
価格:832円(税込)
発売日:2015年10月
出版社:講談社文庫

■『Killers 上・下
著:堂場瞬一
価格:各1944円(税込)
発売日:2015年10月
出版社:講談社

堂場瞬一
撮影:ホンゴユウジ

堂場瞬一
1963年茨城県生まれ。青山学院大学国際政治経済学部卒業。2000年に『8年』で第13回小説すばる新人賞を受賞。主な著書に『アナザーフェイス』シリーズ、『複合捜査』、『ルール』、『黄金の時』などがある。