夭逝した天才ノンフィクション作家・井田真木子の若き日の原稿が書籍化―刊行記念トークイベント開催

『プロレス少女伝説』の衝撃、再び―

　2001年に、44歳の若さで夭逝した天才ノンフィクション作家、井田真木子。2015年11月15日（日）、井田の若き日の原稿を再録した『井田真木子と女子プロレスの時代』が刊行された。

　2014年に刊行された『井田真木子著作撰集』が、各新聞・雑誌に取り上げられ話題を呼んだのも記憶に新しい。井田が遺した数多のノンフィクション作品の中で、もっとも語り継がれているのが『プロレス少女伝説』だ。その下地となったのは、井田が20代後半から、足掛け4年にわたり大量の原稿を書いた、あるプロレス誌での仕事だった。

いまや伝説となった、井田と長与千種、井田と神取しのぶとの全対話をはじめ、井田の手によるインタビューやコラムなどの原稿を再録。また、雨宮まみ、上原善広、大塚英志、角幡唯介、北原みのり、木村元彦、杉江松恋、武田砂鉄、中川淳一郎、樋口毅宏、増田俊也、松原隆一郎、柳澤健、吉田豪ほか計17人が、それぞれの「井田真木子論」を特別寄稿している。唯一無二のノンフィクションライターだった井田真木子。その人生にあなたは驚愕することになる。プロレスファンのみならずとも満足する内容だ。

　刊行を記念して、都内書店でトークイベントが開催されることも決定した。「井田真木子」という人間に興味を持った人は、ぜひとも足を運んでみてほしい。

＜『井田真木子と女子プロレスの時代』トークイベント＞
■三省堂書店 池袋本店
日程：2015年12月11日（金）
時間：19：00開始
会場：三省堂書店 池袋本店
出演者：北原みのり（作家）、西田藍（アイドル/ライター）
問い合わせ：03-6864-8900
参加方法：webにて参加券発売（1,000円）※先着30名
⇒詳しくはコチラまで

■下北沢・本屋B&B
日程：2015年12月15日（火）
時間：20：00開始
会場：下北沢・本屋B&B
出演者：雨宮まみ（ライター）、柳澤健（ノンフィクションライター）
問い合わせ/予約：03-6450-8272
チケット：2,000円（1,500円＋1drink 500円）

■トークイベント最終回
日程：2016年1月14日（木）
時間：19：00開始
会場：都内書店にて開催予定
出演者：木村元彦（ノンフィクションライター）、武田砂鉄（ライター）
※詳細は12月中に情報解禁

■『井田真木子と女子プロレスの時代』
著：井田真木子
価格：3,000円（＋税）
発売日：2015年11月15日（日）
出版社：イースト・プレス

■『井田真木子著作撰集』
著：井田真木子
価格：3,000円（＋税）
発売日：2014年7月19日
出版社：里山社

井田真木子（いだ・まきこ）
1956年7月19日、神奈川県生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科卒。1991年『プロレス少女伝説』で大宅壮一ノンフィクション賞、1992年『小蓮の恋人』で講談社ノンフィクション賞を受賞。その他の主な著書に『同性愛者たち』『フォーカスな人たち』『十四歳』『かくしてバンドは鳴りやまず』など。2001年3月14日肺水腫により死去。享年44歳。