「ファンは自分を映す鏡」『アイドルとヲタク大研究読本 イエッタイガー』鹿目凛×古森結衣イベントレポート

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更新日:2017/3/3

 「アイドルとヲタクの絆と距離感」をテーマに、アイドルとヲタクを研究するシリーズ読本の第2弾として、アイドルファンを中心にヒットしている『アイドルとヲタク大研究読本 イエッタイガー』。同書の発売を記念し、2月24日、文禄堂高円寺店において、イベントが開催された。

 今回のイベントは「リアル研究読本」と銘打ち、本書では案内役として、インタビューとイラストを担当した「ぺろりん先生」ことベボガ!(虹のコンキスタドール黄組)の鹿目凛が、転校少女歌撃団の「ういたん」こと古森結衣にインタビューをするという形式で進められた。

 テーマは『古森結衣が語るアイドル論~夢を追い続けるアイドルの輝き』。ゲストの古森結衣は、13歳でアイドル活動を開始。これまで、HKT48、10COLOR’S、GALETTe、転校少女歌撃団と、多くのアイドルユニットを経験してきた。そんな彼女が見る「アイドル」とは、どのようなものなのか、注目のイベントとなった。

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古森結衣さん
ぺろりん先生こと鹿目凛さん

 番組などでも一緒になって、元々仲がいいという古森と鹿目。インタビューは和気あいあいといった雰囲気で始まった。

 転校少女歌撃団に加入して一ヶ月となる感想を聞かれた古森。「最初はステージに立つのが怖かった。『お前か!』って言われるんじゃないかと思って。でもそう思われても『パフォーマンスで見せてやろう』と思って、それでちょっとは認められてきたんじゃないかな」と語る。そんな思いを経て、今は「やっぱりアイドルって楽しい」という気持ちが大きいそうだ。

 ぺろりん先生も、自身の所属するグループが、昨年「虹のコンキスタドール」に加入した時のことに触れ、「私も『ぺろりん先生が虹コンファミリーに入ってくれて良かった』という声が嬉しかった」と心境を語った。

 また、Twitterでの発言について聞かれた古森は、「ファンの人にすごい支えられているので、一番最初に意見を聞きたいのがその人たち」と、その大切な思いを述べた。

「追い続けている夢」について古森は、「やりたいことはたくさんあるし、あきらめちゃいけないと思う。武道館に立ちたいし、ファンの人に色んな景色を見せてあげたい。クソほど売れたい」と話し、会場を沸かせた。一方のぺろりん先生は「いつかテレビにたくさん出るようになって、ファンの人には『推しててよかった』と思ってもらいたい」と気持ちを吐露。また、一時期活動休止していた時のことについて「対バンしていたアイドルが売れていくのがもどかしかった。目標を達成するまではやめちゃいけないなと思う」と語った。

 ファンから言われた言葉で印象的だったのは、「古森についていくと面白い」。ステージに立っている以上、ファンをわくわくさせ、一緒に夢を叶えていきたいので、そう言われるのは嬉しいそうだ。そんな彼女のファンは「めちゃくちゃ熱い人が多い。ガチ恋とかは全くいない」とのこと。逆にぺろりん先生はガチ恋のファンが多いそうで、「ファンは自分を映す鏡って言いますよね」と分析していた。

 そして、古森の考える「アイドル」とは、「一つのものに対して頑張っている人のこと」。自分としては「誰かと同じことはしたくない」という思いから、目標にしているアイドルは特にいないそうである。

 ぺろりん先生がどうしても聞きたかったという、いつかくるアイドルの終わり方、についてアドバイスを求められた古森は、「自分が大切にしているものがなくなるのは本当に寂しいこと。みなさんも会える時に会いに行ってあげてください」と声をつまらせる場面も。ファンの存在については、「好きとかそういうことではなくて、それ以上の家族のような存在」と締めくくった。

 トークの後には、サイン会、チェキ会が行われたが、いずれもファンの人たちと楽しそうに接している2人が印象的だった。

 イベントを終えた古森は、「最近は、こんなに自分の心の底を話したことがなかったので、ファンの人も聞けてよかったと思う」と語り「ぺろりん先生のインタビューが良かったので」と付け加えるのも忘れなかった。一方のぺろりん先生は「私がボケてういたんが突っ込んでくれるので相性がよかった」と振り返った。

 『アイドルとヲタク大研究読本 イエッタイガー』のイベントはまだまだ続く。今後の情報をチェックだ。