超ズボラな整理収納アドバイザーが「いかに楽をするか」にフォーカス! 日用品1年分収納術とは?《インタビュー》

暮らし

更新日:2021/9/27

楽してキレイが続くシンプル収納
『楽してキレイが続くシンプル収納』(aki/あさ出版)

 おうち時間が増えた今、家をもっと快適な空間にしたいと考える人は多いのではないでしょうか。

 元々は超ズボラ人間で、部屋が散らかり放題であったと語る、整理収納アドバイザーのakiさんがこの度、初の著書『楽してキレイが続くシンプル収納』(あさ出版)を上梓しました。

 本書では、片づけや掃除を毎日頑張らなくてよくなる収納、誰でも簡単に今すぐマネできる収納アイデアがたくさん紹介されています。

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 akiさんに、書籍の内容と収納について、お話を聞きました。

――本書には、元々ズボラだったとありますが、どのようにして、今のような生活に変わっていったのでしょうか?

akiさん(以下:aki):今でもズボラということには変わりありませんが(笑)、数年前にプライベートでとてもつらいことがあり、当時毎日悲しみと向き合っている中、「この悲しみからもう脱出しよう」と、ふとリビングの雑巾掛けを始めたんです。

無我夢中で掃除をする中で、キレイになることに心地よさを感じ、掃除だけではなく収納にも興味を持ち始めました。そうして、いろいろな場所に自分がご機嫌になる収納をどんどん楽しんでつくっていくようになったんです。

――今回、初の著書を執筆するにあたり、意識したこと、大切にしたことは何でしょうか?

aki:1番に大切にしたことは、「皆さんに収納の魅力を伝えたい」という私の想いです。

 素人の私が、1冊執筆をするということは想像以上に大変でした。その中でも、「超ズボラな私でも収納によってすごく生活がラクで快適になったことを皆さんに伝えたい! それによって、私だけではなく1人でも多くの方の生活も、今以上に快適にすることができたらどんなに嬉しいことだろう」と考えていました。

 収納というと、難しいという印象があるかもしれません。でも実際は全く違うんです。

 コツを掴んでしまえば、収納は決して難しいことではなく、とってもシンプルで簡単なこと。ぜひそう感じていただきたい! 楽しんでラクに生活するきっかけになってほしい! という想いがあったので、頑張って最後まで書き終えることができました。

――Instagramでは25万人以上のフォロワーさんがいらっしゃいますが、書籍ならではの魅力はどんなところでしょうか?

aki:そうですね。Instagramでは、どうしても1つの収納術を詳しく伝えたいという気持ちからつい1点に焦点を合わせて投稿してしまうことが多く、全体の収納場所やラクができる動線がうまく伝わっていないのではないかという不安がありました。

 今回の書籍では、間取り図を入れ、間取り図の中には収納術が書いてあるページ番号をふることで、確実に全体の収納内容がわかることを意識しました。

 また、動線がわかるように写真も何度も撮り直しをしたり。Instagramでは書けていなかった、収納を始めてから私の中でどんどん変わっていった「目には見えない内面の気持ちの変化」も書かせていただくことができました。収納は、ただ空間をキレイにするだけでなく、頭の中の整理もしてくれて、とても生きやすく前向きに変わることができることも伝わったら嬉しいなと思っています。

――本書で紹介している楽をするための収納、「面倒くさい」を一切なくす収納を叶えるうえで大切なことはなんでしょうか?

aki:毎日生活している中で「面倒くさいな」「手間だな」と感じている家事や行動を、当たり前だとは思わないこと。これが1番大切かもしれません。

 これは手間だけど毎日やることだから……ではなく、「これは手間だからもっと簡単にすることはできないだろうか?」、そんな目線で生活をする習慣をつけると一気に視点が変わり、「あれもこれも改善したらラクできるかも!」と思いつきます。それらを1つ1つ変えていくことで、グングン生活の質が上がっていきます。

また、実際の収納作業では、収納を難しく考えずに固定概念は一切なくしラフに考えること。「自分や家族がどうしたら無理なく使いやすく、戻しやすくなるのか」ということをシンプルに考えること。この2点は、収納作業をする上で、大切にしていることです。

――本書の中から、最もおすすめの収納術を1つピックアップするとしたらどれでしょうか?

aki:今年から「日用品1年分収納」を始めました。これが、すごく毎日ラクになったのでおすすめです

 きっかけは、
・「○○が無くなったから買わないといけない」という自分に課する宿題をなくしてしまおう!
・ ドラッグストアに行く往復の時間を自分時間に使いたい
と思ったことでした。

 ドラッグストアに通うという、今まで当たり前だと思っていたことを無くしてしまうことで、手間が減るだけでなく、ドラッグストアでの無駄使いも減り、防災面においても安心感が増しました。

 日用品がなくなっても、家の中にある収納から出して使うだけ!というシンプルな思考に変えるだけで、とても生活がスムーズになっています。

――「収納で心地よい家にしたい!」と思ったとき、まず何から始めたらいいでしょうか?

aki:まずは、家の中にある1つ1つのモノに対し「好きか」「好きではないか」の目線で向き合ってみること。モノの数を圧倒的に少なくしてから整えるという作業に入ると、とても収納しやすくなります。

 また、最初は大きな空間ではなく、小さなパーソナル空間から整えてみることを実践しています。

「ここなら私にもできる」と感じる場所から、「整理→収納」という順番で整えてみてください。整える前と整えた後を比べたときに、その空間を「キレイで使いやすい!」と感じることができるかどうかがポイントです。

 失敗してもいいので、本書を参考に、自分が最高のパーソナル空間だと心から感じることができるように整えてみてくださいね。

――この本を、どんな人に届けたいでしょうか?

aki:多くの女性に届けて、女性の笑顔をもっと増やしたいと思っています。

 私自身、結婚をして12年経ちますが、毎日料理に、洗濯に、掃除にと、「やりたくない! ラクしたい! ご飯作りたくない! 主婦向いていない!」と思うことがあります。

 毎日やらなければいけない家事は「収納」によって、必要最低限に。自分を労ってラクをさせてあげれば、「おうちの中に笑顔をたくさん増やしていくこと」ができると思っています。

――最後に、akiさんにとって「収納」とは何でしょうか?

aki:とても感謝していることですね!

 収納にハマっていく毎日がとても楽しく、こんな快適でラクな生活を実現させてくれ、人生までも生きやすく変えてくれたからです。

 私ひとりがこの気持ちを感じるだけではとてももったいないと思っていて、もっと多くの方に「収納の魅力」を伝えていけたら嬉しいです。

――貴重なお話をありがとうございました!

aki
整理収納アドバイザー1級
1984年生まれ、愛知県在住。大学卒業後、金融系企業からメーカーに転職。
2017年に整理収納アドバイザー1級を取得し、2018年1月にInstagram(@shiroiro.home)を開設。シンプルライフを目標とする「無理をしない収納づくり」をテーマに、オリジナリティ溢れる収納術を発信している。フォロワー数は、2021年6月現在、25万超。収納術やライフスタイルに関して、雑誌・書籍などで多数取材を受ける。その他、ネットメディアのコラム執筆も行う。アメブロ公式トップブロガー。
会社員として働くワーキングマザーを経験したことで、育児と仕事の両立の大変さを実感し、「これからはそんな働くママたちを応援したい! 」と考えるようになる。「快適でちょっとオシャレでシンプル」をテーマに、企業の生活用品の商品開発にも携わっている。
ラッピングコーディネーター、日本化粧品検定1級の資格も保持している。

『楽してキレイが続くシンプル収納』(あさ出版)
インスタフォロワー数25万人超のaki(@shiroiro.home)、待望の初著書!
SNSや雑誌で話題の整理収納アドバイザーが、収納や整理が苦手、面倒くさがり、ズボラな人でもカンタンにマネできる「ラクをするための収納術」を、たくさんの写真とともにわかりやすく紹介しています。「時短になった」「ラクになった」「笑顔が増えた」、そんな効果があった簡単でシンプルな収納術をたっぷり掲載!

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