【アニメ化決定】人気原作『東京レイヴンズ』あざの耕平氏インタビュー。新人声優「高野麻里佳」が行く!

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更新日:2013/7/29


【アニメ化決定】人気原作『東京レイヴンズ』あざの耕平氏インタビュー。新人声優「高野麻里佳」が行く!

学園異能バトル×陰陽道をモチーフにしたライトノベル『東京レイヴンズ』(富士見ファンタジア文庫)。アニメ化、そしてスタッフやキャストが発表され、ますます期待が高まる本作品の原作者・あざの耕平さんに、声優の養成所に通う高野麻里佳(こうのまりか)がたっぷりと話を伺ってみました!

―― 『東京レイヴンズ』がアニメ化が決まった際のお気持ちは?

あざの:もちろんうれしかったですよ。ファンもよろこんでくれるでしょうし、私も自分の作品をアニメで観られるのは単純にうれしいですしね。これまで「東京レイヴンズ」を知らなかった人にも作品を知ってもらえるよい機会になりますから。

――当初からアニメ化は目標だったのでしょうか?

あざの:今のラノベ業界の商売的にはやはり目標にはなりますよね。あまり意識し過ぎるのはよくないと思いますけど。

――これまでも『BLACK BLOOD BROTHERS』(以下『BBB』)や『K』でアニメに関わっていますが、印象に残っていることはありますか。

あざの:『BBB』の頃は兼業で会社員だったこともあり脚本会議(監督やシリーズ構成、脚本家、プロデューサー、編集担当などで脚本について検討する会議)に参加できなかったんです。それが、『K』ではチームとして原作と脚本に関わり、今回は原作者として脚本会議に参加しているんですよ。毎回違った関わり方をしているので毎回印象が違いますし、まだアニメに慣れていないこともあって新鮮な驚きは多いです。


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――アニメで「ここはこうしてほしい」などの希望は出しているのでしょうか?

あざの:あまり言わないようにしていますが、やはりありますね。「ここをどうしよう」とみんなで悩んだ時に1スタッフとして意見できるので脚本会議は面白かったです。私は原作者ではありますが、アニメに関しては素人なので「それはない」などとボツにされることもありますが、そのほうが自由に意見を言い出しやすくって。アニメの現場サイドからしても原作者がすぐに判断できるという状況はスピーディで楽なようで、お互いに恵まれていると思います。

――具体的に注文されたことはありますか?

あざの:色々ありますが、たとえば声優さんのキャスティングにも関わりました。私はそれほど声優さんに詳しくはないですけど、オーディションテープを全部聴いて、スタッフみんなで候補を出すという場に参加できて。すごく民主的な選び方でした。それで自分の意見が通ったかどうかはまた別ですが、最終的にはいいところに落ち着いたかな、と。

――キャラクターのイメージどおりですか?

あざの:実は私は文章を書いている時に声のイメージはないんです。逆にほかの人の意見を大切にしていて、今回自分が意見をする時も、一番参考にしたのは富士見書房さんが取っていた読者向けアンケートの「どんな声の人が合いますか」という内容でしたね。

――決定した女性キャストについてはどう思われますか。

あざの:先ほど話したようにスタッフみんなで決めたのですが、最終的に決まった人には文句なしです。特にヒロインの夏目役は女性の素の声と男装した時の声をそれぞれ聴いて選びましたが、花澤香菜さんはどちらもすごくよかったので、いいキャスティングになりましたね。

――では花澤さんの夏目が一押しですか?

あざの:いえ、全員ですよ! コン役の豊崎愛生さんは自分がお願いしてオーディションを受けて頂いたのですが、聴いてみたら案の定「これはいいわ~」と思って。若干、“かわいい”より“面白い”の比重が高いかもしれませんけど(笑)。あと北斗役の金元寿子さんもピッタリですし、佐倉綾音さんは若い方ですが、演じる鈴鹿も幼いところがあるのでマッチしていますね。あと京子役の喜多村英梨さんも本当にドンピシャな声で、一番驚きました。喜多村さんについてはスタッフみんなが同じ意見だったようで、すんなりと決まった気がします。


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――これまで女性キャラの話ばかりなので、男性キャラも(笑)。主人公・春虎役の石川界人さんはどうでしょう。

あざの:有名な男性声優さんもたくさんオーディションを受けて頂いたのですが、私はテープを聴いて石川さんが一押しでした。春虎のイメージにすごく合っていて。さらにお願いすることになった途端にあちこちのアニメで名前を拝見するようになって、「確かにいい声をしているもんなぁ、みんな考えることは同じだ」と思いましたね。

――最後に読者に何かひと言お願いします!

あざの:ファンの中には「どんなアニメになるんだろう」と期待しつつも不安がっている人もいると思います。ただ現場に顔を出している限りでは大変いい感じで進んでいますし、脚本会議に参加できてかなり原作のテイストや空気感は保たれていますので、ご期待ください!

あざのさん、ありがとうございました。原作者がガッツリと関わって作られていて、しかもキャスト陣も豪華で手応えも十分とのこと(わ、私も少しでいいから参加したいな……)。アニメ『東京レイヴンズ』放映が待ち遠しいですね!

(インタビュー=高野麻里佳、構成=はるのおと、撮影=D橋本)

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■東京レイヴンズ|原作スペシャルサイト
http://www.tokyo-ravens.jp/


■インタビュアー紹介

高野麻里佳
2月22日生まれのA型

マウスプロモーション附属養成所に所属。代々木アニメーション学院卒。憧れの声優は大谷育江さん。

<高野麻里佳 twitter>
https://twitter.com/marika_0222

(ダ・ヴィンチ電子ナビ アニメ部)