夜々かわいいよ夜々。「機巧少女は傷つかない」ラノベレビュー

アニメ

更新日:2013/7/29


夜々かわいいよ夜々。「機巧少女は傷つかない」ラノベレビュー。

 初めまして。ラノベ365日という書評ブログを運営している愛咲です。この度、ライトノベルの紹介コーナーを定期連載させていただくことになりました。いま人気のラノベ、話題のラノベ情報を毎回お伝えしていくので、皆さん、よろしくお願いします。挨拶はここまでにして、連載第一回目に紹介する作品はこちら!


「機巧少女は傷つかない」

10月放送予定のアニメ『機巧少女(マシンドール)は傷つかない』は、人形使いの少年・雷真と自動人形の少女・夜々が繰り広げる学園異能バトルアクションだ! 今回はMF文庫Jから出版されている原作小説の魅力を紹介するぞ。


1.科学と魔法が融合したスチームパンクな世界観
物語の舞台は、二十世紀初頭英国の機巧都市リヴァプール。蒸気機関を始めとした科学技術の進歩と共に魔術も高度な発展を遂げた。主役となるのは『自動人形(オートマトン)』を操る魔術師たち。彼らは「人形使い」と呼ばれ、国家の将来を担う貴重な人材なのである。

そんな西欧の若き魔術師たちが集う『ヴァルプルギス王立機巧学院』に東洋人の留学生がやってきたときから物語は始まる。現実ではありえない科学と魔法が混在した独特な世界観がロマンをかきたてる!


2.夜々かわいいよ夜々。世界一かわいいよ。
主人公の人形使いの少年・雷真のパートナーで、本作のメインヒロインとなるのが自動人形の夜々。見た目は長い黒髪にミニの着物に身を包んだ清楚可憐な美少女で、仕草や表情からも、本物の人間と見分けがつかないほど作りこまれた最高級の自動人形だ。

主人である雷真にベタ惚れだが、悲しいかな、当の雷真は相手にしていない。いつも積極的に雷真に迫って無視されては盛大に嘆き悲しみ、他のヒロインが雷真に近づこうものなら瞳のハイライトを失い嫉妬に狂う。行動のすべてが恋心に直結して、失敗しても何度でも果敢にアタックし続ける。そんな一途な夜々の姿が女の子らしくて実に可愛いのである。


健気に雷真を慕い続ける彼女をよく知れば、誰しも「夜々かわいいよ夜々。世界一かわいいよ」となることうけ合いだ。


3.落ちこぼれの実力者
ここまでだと世界一かわいい夜々に冷たい薄情者と思える雷真だが、彼には夜々にかまけていられない悲願がある。それは家族の仇を討つこと。代々続く人形使いの一族に生まれた雷真だったが、ある日、一人の男によって一族を皆殺しにされてしまう。たった一人だけ生き残った雷真は、復讐のために人形使いとしての腕を磨き、憎き仇の潜む英国へとやってきたのだ。


強い決意を持ってやってきた雷真であるが実は落ちこぼれ。入学時の学力試験では、全校生徒の中でビリから二番目の成績で、<下から二番目(セカンドラスト)>という不名誉な二つ名をもらってしまう。おつむの方はやや頼りない雷真だが、戦闘技術についてはズバ抜けた実力を秘めている。戦闘シーンでの、夜々との息のあったコンビネーションを見れば、普段の夜々との掛け合いもバカカップルの痴話喧嘩や夫婦漫才のように思えてくる。


4.魔術師たちの真剣勝負、「夜会」
成績上位の生徒たちで行われる、勝ち抜き戦。それが「夜会」だ。各国の様々な機関から学院に送り込まれた精鋭たちが最強の称号『魔王(ワイズマン)』を目指して、決闘を繰り広げる。雷真と夜々も宿敵と戦うために「夜会」に参戦する。

ときには二人して「夜会」とは関係ない騒動に首を突っ込んだり、人助けに奔走したり、お人好しすぎるところもあるが、それも雷真の魅力だろう。戦いの中でライバルとの間に絆が芽生えたり、雷真に好意を抱くヒロインが現れたり、いわゆるハーレム状態になっていくのも、ライトノベルのお約束をしっかりと踏んでいる。

ここまでいくつかのポイントを挙げたが、実際はさらに見所いっぱいで語り尽くせない。
気になった方は、アニメ放送の前に原作小説を先読みしてみることをオススメする。

機巧少女は傷つかない: 1 (MF文庫J)
メディアファクトリー (2012-09-01)

おすすめライトノベル

作者繋がり
ヒロインたちの愛が重すぎる暗黒ラブコメ!⇒『も女会の不適切な日常』(ファミ通文庫)

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設定が似ている。
ヒロインと手を取り合って戦い抜くバトルファンタジー⇒『星刻の竜騎士』(MF文庫)

星刻の竜騎士: 1 (MF文庫J)
メディアファクトリー (2012-09-01)

(文=ラノベ365日管理人:愛咲優詩)
http://ranobe365.seesaa.net/

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『機巧少女は傷つかない』公式サイト
http://www.machine-doll.com/

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