台本を読まないキャストが続出!?結末を投票できる参加型舞台「シュタゲ」がスゴイ!
公開日:2013/9/5
この日、主人公・岡部倫太郎役の渡辺大輔さんをはじめ、原作の志倉千代丸氏、脚本・演出の西田大輔氏、そして主要キャストが勢揃いした。
原作の志倉氏は、「僕が『シュタゲ』をつくっていたときに、まさかこんな未来が見えるとは、思いもしませんでした。劇場版のときもそう思いましたが、まさか舞台化まで!」と感無量のあいさつ。
それもそのはず、「シュタゲ」とは、メールを過去に送るタイムマシンによって、過去と未来の時空移動を繰り広げるストーリー。
そんな壮大な世界観をどのように舞台上に表現するのか気になるところ。
岡部倫太郎を演じるのは、渡辺大輔氏。厨二病の経験がまったくないとは、本当だろうか?
と、そこで各キャストへ、稽古や台本について司会者から質問が出ると、キャストからはこんな声が上がった。
「こんなに分厚い台本が届くなんて、ちょっとビックリしました」とは、椎名まゆり役の小池里奈ちゃん。続いて、橋田至役の長友光弘氏も、「台本をもらったときに、あまりにも厚すぎたので、稽古初日まで読まないと決めました! どちらかというと、動いて台詞を覚えるタイプなので!」とコメント。
グラビアでも大活躍の小池里奈ちゃんは、どんな「まゆしぃ」を演じるのか楽しみだ、トゥットゥルー♪
さらにマジメそうに見える、天王寺裕吾役の小川輝晃氏も「今まで120本くらいの舞台に出演してきましたが……、ここまで細かく別れている台本は、ないですね」と少々困惑の表情を見せた。
それもそのはず、この舞台ではエンディングが6つに別れているのだ。6つのストーリーに合わせて、セリフがすべて異なるのである。舞台の中盤よりそれぞれのラストへ物語が展開していくため、膨大な量のストーリーラインが用意されているという。 おかげで台本は、まるで電話帳のような厚さになってしまったのだとか。
クールで、スタイル抜群な牧瀬紅莉栖を演じるのは、アイドリング!!!の外岡えりかちゃん。
しかも、驚くべきことに、そのエンディングは観客の投票によって選ばれる。
物語にも出てくる、通称「Dメール」に観客が登録し投票すると、その日の公演のエンディングに反映される。最大多数を獲得したストーリールートが上演されるという。
どの結末が上演されても一本のストーリーとして完結しているので楽しめるとのことだ。この舞台の特徴でもある6つのストーリーをコンプリートすると一層深く楽しめそうなので、気になる方は是非、舞台公式サイトでチェックしてほしい。
今までにない舞台に、キャストもスタッフもやる気満々!
見た目も、牧瀬紅莉栖にそっくりな、外岡えりかちゃんは、「原作の良さを舞台でも出したい!」と、意気込み充分。
究極の妹系のまゆりを演じる、小池里奈ちゃんも「ゲームやアニメを見たときから、まゆりがすごくカワイイと思っていました。こんな女性に近づけるように、私なりにまゆりを演じます!」と、役作りに余念が無い。
原作の志倉氏も、キャラのイメージそっくりと、たたえたのは、橋田至役の長友光弘氏。
「思ったよりも、みんな台本を読んでなくって驚きました。でも、信頼出来るキャスト陣なので、全く心配はしていません! 台本は分厚いけど、こんなにしっかりと向き合える作品は、なかなかないので、がんばってやって欲しい」と、演出の西田氏が檄を飛ばす。
志倉氏も、「物語が進むと、分岐する違和感を感じると思います。そこがアドベンチャーゲーム『シュタゲ』らしさでもあります。舞台でも、物語が分岐していくポイントを客席で皆さんに感じてもらえたらと思います」と、観客と同じ目線で、公演が待ち遠しいという。
そして、主人公・岡部のような「厨二病経験は、ないです!」とキッパリ答えていた渡辺さんだが、最後はビシっと役になり切り決めてくれた。
「オレは狂気のマッドサイエンティスト・鳳凰院凶真(ほうおういんきょうま)。貴様には、ラボナンバー009を授けよう! 必ず劇場に来るのだぞ!フヮーッハッハッハ!」
10月12日から全13ステージが公開される。登場人物たちの運命を左右する、〝運命石の扉(シュタインズ・ゲート)の選択〟は、きみらの手にゆだねられた!!
LIVING ADV『STEINS;GATE(シュタゲ)』
10月12日〜20日まで(12日はいとうかなこ氏、16日は彩音氏、それぞれ夜公演終演後にミニライブを予定)会場:Zepp Diver City
舞台公式HP:http://steinsgate-stage.com
チケットは、「イープラス」ほかで好評発売中!
『STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)』公式
http://steinsgate.jp/(取材・文=武藤徉子)