彼女達の料理はNo thanks!? アニメを毒々しく彩るメシマズキャラ特集

アニメ

更新日:2014/2/26

毎年「愛の詰まったチョコ、ありがとう」「また嫌な思い出が増える」「チョコ会社の陰謀だ!」と悲喜こもごもなバレンタインデー。今年もついにこの日がやってきたわけですが、このサイトの読者なら誰しも「アニメのキャラクターからチョコが欲しい!」と思ったことはあるでしょう。

もちろんアニメのヒロイン達の多くはそれなりに料理ができますし、美味しいチョコレートを作ってくれるはず。しかし、なかには何を作っても毒々しくなってしまう、いわゆる殺人料理(ダークマター)を作るキャラクターもいます。

そんな、真の意味での“メシマズ”ヒロイン達のポイントは、本人が料理下手なことに無自覚であること。主人公のことを想って一生懸命に料理する姿はとてもいじらしく、絆創膏だらけの手で作られた料理がどれだけサイケデリックな色に仕上がっていても、食べないのは男の恥。涙を流し、ときには気を失いながらもその“ブツ”を消化する主人公に、少しは羨ましさを感じます、よね?

若干倒錯した感もありますが、今回はそんな“メシマズ”ヒロイン達を今期アニメを中心に紹介します。ご飯を食べながら読まないでね!

●鹿羽逸花(『世界征服~謀略のズヴィズダー~』より)

悪の秘密結社・ズヴィズダーの幹部であるプラーミャ様こと逸花。彼女が作ったケイトの好物だというハンバーグはなぜか紫色で、モザイク付き。さらに食べた瞬間、どういう原理か大きな爆発を起こします。せっかくのかわいいエプロン姿が台無し……。


●夜ノ森紅緒(中)(『未確認で進行形』より)


学校では優等生な生徒会長、家では妹を異常に溺愛する二面性を持つ紅緒。そんな彼女が第4話で妹の小紅に代わって作った料理“紅緒スペシャル”はやはり紫色で、何を作りたかったか不明。その後、この料理が食べられた描写は特にありませんでしたが、どこにいったのでしょうか?


●加賀香子(『ゴールデンタイム』より)


最初は完璧なお嬢様キャラだった香子ですが、物語が進むに連れてどんどんポンコツな面が見えてきました。13話では愛する万里のために焼きそば……は上手く作れないため出来合いのものを炒めるだけの“エアカレー焼きそば”を振る舞おうとしました。ただ、彼女に関してはお嬢様のため、あまり料理の経験がなかっただけのはず。今後の上達に期待しましょう。


●相田リコ(左)&桃井さつき(右)(『黒子のバスケ』より)

女性にも超人気なバスケアニメの、主人公達が所属する高校とライバル校のマネージャー達です。しかしダブルヒロインの片方だけならともかく、双方とも料理下手というのはかなり珍しい設定。どちらも部活モノの定番であるレモンのハチミツ漬けは、レモンを丸ごとハチミツに入れるだけという大雑把さ。ほかの料理も屈強な男達を卒倒させるレベルです。

ちなみにそんな彼女たちを差し置いて、料理が上手なのが火神大我。“女性は料理下手なぶん、男性が料理上手”というのも、比較的よく見る設定ですね。

ほかにも正統派の料理下手であるセシリアや橘美也(『IS<インフィニット・ストラトス>』、『アマガミSS』)に、殺人料理で暗殺を行なう“ポイズンクッキング”の使い手・ビアンキ(『家庭教師ヒットマンREBORN!』)、どうやってもバレンタイン用のチョコが巻き巻きう○こ型になる水城花音様(『ジュエルペット サンシャイン』)など、異常に厚い“メシマズ”ヒロインの層。これはこれで、誰からチョコレートをもらうか、目移りしてしまいますね。


ただ、先述したとおり彼女達に悪意は一切なく、ちょっと行き過ぎたドジっ子ヒロインみたいなものなのです。男たるもの、もしもらったチョコや振る舞ってもらった料理が「!?」という出来栄えでも、それも萌え属性のひとつとして飲み込んであげたいところです。

文=はるのおと