テロに暗殺、人肉食! 7月アニメは背筋も凍るバイオレンスアニメに注目!

アニメ

公開日:2014/6/21

美少女アニメもいいけれど、アニメの醍醐味としてアクション&バイオレンスもあります。巨人との悲壮感漂う血みどろの戦いを描いた『進撃の巨人』がヒットしたことからもわかるとおり、非情な暴力が支配するダークテイストの物語は、否応なく男の子の魂を揺さぶるものなのです。

そこで、春アニメも終盤に差し掛かり、夏の新作アニメが気になる今日この頃。数ある来期アニメのなかでも、バイオレンスな描写やハードな展開を期待できる4作品をピックアップしました。7月期の視聴タイトルを決める一助になれば幸いです。


東京喰種トーキョーグール
バイオレンス度:☆☆☆☆☆
 

原作は週刊ヤングジャンプ連載のサスペンスホラーマンガ。人肉を食らって生きる正体不明の怪人・喰種(グール)達が人間を装い、社会の裏にひそむ現代日本。大学生の金木研は、ある事故による大怪我で喰種の臓器を移植され、半喰種と化してしまう。まともな食事が食べられず、強い人肉食願望に襲われる金木は、人としての尊厳と食欲の間で苦悩するなか、穏健な喰種たちの互助・自治組織「あんていく」に加入。凶暴な喰種や喰種対策局の捜査官と熾烈な戦いを繰り広げていくうちに、金木は狂気に彩られたこの世界を変えることを決意する――。

鮮烈なカニバリズムとスプラッタアクションに、血沸き肉踊ること間違いなしの一本です。


アカメが斬る!
バイオレンス度:☆☆☆☆
 

貧困に苦しむ村を救うべく、帝都へ出稼ぎに出た少年剣士・タツミは、繁栄の裏で悪しき大臣の圧政がまかり通る、腐敗しきった帝国の真の姿を目の当たりにする。帝都の重役や富裕層だけを狙う殺し屋集団・ナイトレイドに加わったタツミは、葛藤を胸に抱きながらも暗殺仕事に手を染めていく。


月刊ガンガンJOKERにて連載中の中世風ダークファンタジーマンガをアニメ化。殺し屋同士の友情やヒロイン・アカメとのラブコメ要素も見どころですが、注目はやはり冷酷非情な殺し屋たちが織りなすバトル。彼らが使う必殺の超兵器・帝具は、一太刀で敵を殺す妖刀に大型の鋏、強靭な糸などさまざま。これらを用いた凄惨な殺人シーンの数々は迫力満点です。


残響のテロル
バイオレンス度:???
 

(C)残響のテロル製作委員会

ノイタミナ枠の夏の新作は、監督・渡辺信一郎と音楽・菅野よう子のタッグによるオリジナルアニメ。核燃料再処理施設の壁に描かれた「VON」の文字と、「新宿方面ではところによりでっかい火花があがるでしょう」という動画投稿サイトにアップされたメッセージ。それらに符合して巻き起こる大規模な爆弾テロ。犯人を名乗るスピンクス1号・2号というふたりの少年が、日本中を震撼させていく。

オリジナル作品なので詳しいストーリーは見てのお楽しみですが、公式サイトの監督インタビューによると、アメリカのアクション映画や海外ドラマに近いテイストとのこと。『カウボーイビバップ』や『坂道のアポロン』でも印象的だったスタイリッシュな演出と劇伴で、ハードな社会派サスペンスアクションを大いに盛り上げてくれそうです。


DRAMAtical Murder
バイオレンス度:☆☆☆
 

SLIP ON THE PUMPS(DVD付)

日本列島の南西に浮かぶ碧島。島民たちは、肉弾戦による縄張り争い「リブスティーズ」と、仮想世界での電脳オンラインゲーム「ライム」に明け暮れていた。ジャンクショップで働く青年・蒼葉は、平和に暮らすことを望んでいたが、強制的にライムバトルに引きずり込まれしまい……。

ニトロプラスのゲームブランド・Nitro+CHiRALから発売されたPC用ボーイズラブゲームのアニメ化。BL作品と侮るべからず、「脳内クラッシュADV」のジャンル名を掲げる本作は、ニトロプラス系列の作品らしい重厚な近未来SFアクション。同ブランドのアニメ化作品『咎狗の血』と同じく、男同士の愛憎や情念が絡み合った、スリリングなストーリーと強烈な暴力描写が期待されます。

ほかにも秋からの第2期を前に全11話の再編集版で放送されるクライム・サスペンス『新編集版 PSYCHO-PASS』も要チェック。『魔法少女まどか☆マギカ』の虚淵玄がストーリー原案を手がけるオリジナルロボットアニメ『アルドノア・ゼロ』も、予想外のブラックな展開が待ち受けているかもしれません。

またバイオレンスではないですが、『喰霊』の瀬川はじめによる破天荒な超能力SF『東京ESP』や、イケメン武将たちがケレン味たっぷりの大合戦を繰り広げる戦国絵巻の第3期『戦国BASARA Judge End』も、個性的で迫力あるバトルアクションが見られそうです。この夏は興奮で血が騒ぐようなバイオレンス作品で、心も体もアツいアニメライフを楽しんでみてはいかがでしょうか?

文=寺田龍太