美しすぎるロシア人コスプレイヤーたちの意外すぎる職業とは? 屋形船に密着取材【前編】
更新日:2014/9/11
「美しすぎるコスプレイヤー」として、まとめサイトなどでも評判のロシア人コスプレイヤーさんたちである! 来日した総勢8人が、撮影会の合間を縫って、屋形船遊覧を楽しむとの情報をキャッチ。当編集部も同行させてもらった。
彼女たちの来日を手引きしたのは、日本コスプレ写真協会。そして屋形船クルーズを企画してくれたのが、「SUGOI JAPAN実行委員会」 (http://sugoi-japan.jp/)のみなさん。
日本から始まった、コスプレ文化。なぜ彼女たちは遠くロシアでも“たしなんでいる”のか。ロシアのコスプレ事情を直撃インタビュー!
▲美人コスプレーヤーさんご一行。まずは飲みもの片手に「ザ・ズダローヴィエ!」(カンパイ)
■ モスクワでは月1でイベント開催
初めての屋形船にはしゃぐロシア美女たち。浴衣姿も艶やかだ! 夕日が沈む絶景のなか、赤裸々コスプレトークをうかがった。
距離にして日本とモスクワは、約8,000キロ。地理的にも文化的にも大きく離れている。いったいどうしてコスプレを始めたのだろうか。
「父がアニメ好きで、小さい頃から日本のアニメに親しんできました。コスプレを始めたきっかけは、友だちがしていたからですね」と、アリーナちゃん。『キャンディ・キャンディ』や『美少女戦士セーラームーン』を見て育ってきたとか。
友達と一緒になって始めるというのは、日本と一緒だ。ところでロシアではコスプレをしている人はたくさんいるのだろうか?
「モスクワでは、大きいものから小さなものまで、コスプレイベントはかなり開催されています。だいたい月に1回程度ですね。多いと1,000人くらいが参加しますよ」とは、ナスチャちゃん。日本語がお上手だ。
思ったより、活発にコスプレが楽しまれているらしい。大規模イベントでは、屋台などが出店してお祭りのような楽しさなのだとか。なかなかおもしろそうだ。
▲浴衣姿も艶っぽい。左よりソフィアちゃん、ティスちゃん、ナスチャちゃん
■職場バレもあり!?
日本では、コスプレが一般的になってきたとはいえ、まだまだ色眼鏡で見られることも多い。ロシアではどうだろうか。
「お母さんは喜んで私のコスプレ写真を撮ってくれるわ」と、スタイル抜群のジャネットちゃん。しかし一方で、こんな声も。
「初めて友達にコスプレ姿を見せたら驚かれた」と、お目々がクリクリのティスちゃん」
さらにナスチャちゃんにいたっては、こんな反応も。
「私はおばあちゃんに、『変な宗教にでも入ったの? やめなさい!』って言われちゃった。でも最近は、理解を示してくれるようになったわ」
理解のある家族とそうでない家族もいるようだ。一方、いわゆる“職場バレ”はしているのだろうか。
フローセルちゃんの場合は、「私は職場にもオープンにしています。これは芸術的行為だからって説明しているのよ。それに趣味でやっていることに、とやかく言われる必要はないわ。だって、私はちゃんと仕事はしているもの!」
なんとあっぱれな態度。そこまで自信を持って活動しているレイヤーさんは日本でも少ないぞ。と、思ったら、アリーナちゃんは違った。
「私は職場では公表していないわ。『女優でもないのに、なんでそんな格好しているの?』って言われそうだから。まあ、弁護士になって一年目なので、様子見しているのもあるけど……」
うん? 今なんと言った? 弁護士?? フローセルちゃんは、製薬会社のアナリストと言っていたし、ナスチャちゃんは銀行員だという。 ロシア人レイヤーさん、ハイスペックですね。
「そんなことないわよ。私は学生だし、美容師をやっている子もいれば、職業はみんなバラバラよ」とは、ジュークちゃん。
彼女たちの職業はバラバラだが、ひとくくりにするなら、彼女たちは相当好奇心が強いのではと感じた。日本という遠い国のアニメ情報を、英語などを駆使して得るのだ。実に意欲的である。
▲「毎日日本食が食べられるみんながうらやましい!」とフローセルちゃん
■コスプレの楽しさとは?
しかし、スポーツや読書など、いろんな趣味があるなかで、なぜコスプレにそんなに入れこんでいるのだろうか。コスプレの楽しさとは?
ティスちゃんいわく、「私は『マクロスFRONTIER』のクラン・クランが大好きなんです。彼女の逆境でも明るく振る舞える姿に共感するから。だから彼女の格好を真似ています」。
作品やキャラクターが好きで、それらへのリスペクトを払う、という気持ちは日本人と同じだ。
またジャネットちゃんからはこんな意見も。
「コスプレは、ただの記念撮影とは違うわ。キャラクターになりきれる面白さ。それから、キャラになりきることで、作品を追体験しているみたい」
また「違う自分になれる」「衣装をつくるのが楽しい」なども聞かれた。コスプレの楽しさはやはり万国共通だ。
▲浴衣を着ても、抱いてほしいくらいイケメン?のゲーシャちゃん
■コスプレの素材はどうしてる?
彼女たちのコスプレを見て、驚くのがその衣装のレベルの高さ。衣装事情はどうなのだろうか。
フローセルちゃんいわく、「ほとんど手作りです。モスクワのアニメショップでは、コスチュームを売っているけど高いから。だからほとんどの人が手作りしていると思うわ」
そんな彼女が撮影会のために用意したというのが、ゲーム『バイオショック』に登場するエリザベスの衣装。鮮やかなブルーのビロード生地に、見事なウエストライン。まるでゲームから抜け出てきたかのよう。重厚な質感を再現している。手作りのレベル高し!
衣装は作れば足りる。だがコスプレにマストなのは、ウィッグ。こちらも手に入るのだろうか。
「ロシア製のウィッグも売っているけど、質が悪いんです。だからほとんどは、ネットショップで中国や日本から取り寄せています」と、残念そうな表情を浮かべるのは、ゲーシャちゃん。彼女は現役の美容師。どうりでリヴァイ兵長の刈り上げボブも気合が入っているはずだ。
▲アリーナちゃんのような、べっぴんさんが写り込むと、東京の夜景も格別だ!
■男性ヲタに同情?
今回来日したのは、全員女性だ。ところでロシアでは男性のレイヤーはいないのだろうか。そして、やはりイケメンなのか?
ここでなにやら、ニヤニヤ笑う彼女たち。事情をソフィアちゃんが説明してくれた。
「カッコいいのは、10人中1人くらい。男性でコスプレするのは、オジサンが多いわ。しかもマッチョなスタイルばかり。日本人レイヤーのKANAMEさんのように、アジアではカッコいい男性レイヤーもいるのにね」
なんだか、がっかりそうな彼女たち。ロシア人男子レイヤーたちよ! こんなに言われているが、どうなのだ?
ここで会に同席していた、ロシアのコスプレ事情通よりこっそり耳打ちが入った。
「来日している彼女たちは、ロシア人レイヤーのなかでも、上位数%の美貌の持ち主です。みんながみんな、こんなに美人ではないですよ」とのこと。
先ほどはロシア男子ヲタについて、ケチョンケチョンな言いようだったが、女子だって似たり寄ったりとのことだな。あ〜安心した。
日暮れとともに、ディープになっていく、屋形船の夜。次回は、ロシアのアニメ事情を語ってくれた。
<後編へ続く>
■来日レイヤーをご紹介
▲フローセルちゃん。これがハイクオリティの『バイオショック』衣装だ。クールビューティーに視線釘付け
▲ナスチャちゃんは、ボカロの鏡音リンのコス。曲や動画のパフォーマンスに“MOE”るとのこと。いや、君こそ本物の「萌え」を体現しているぞ!
▲ジャネットちゃんは、『一騎当千』より呂布奉先。破れている衣装は、戦っている姿をイメージ。魅力的だからって、谷間ばかり見てはいけない!
▲ミカサよりスタイルバツグン!? でも、ジュークちゃんはミカサ同様シャイな性格。クールビューティーとのギャップに悶絶!
■取材協力および一部写真提供
「SUGOI JAPAN実行委員会」
マンガ、アニメ、ラノベ、エンタメ小説を対象とした史上空前の「国民投票」プロジェクト。
ロシア人コスプレイヤーの記事などポップカルチャー関連の記事も多数掲載!
http://sugoi-japan.jp/
■年末にも再来日決定!
美し過ぎるロシア人コスプレイヤーの撮影会は、詳細は近日中に日本コスプレ写真協会サイトやツイッター、Facebookで発表!
http://www.cospkyo.com
(撮影=威丸・橋本商店、ヘアメイク=みやちひろし、着付け=物部真実<役者>、取材・文=武藤徉子)