シュートを決めると好きなフィギュアを1体贈呈! 『超電磁砲』ともコラボした東京ヴェルディのオタクJリーガー井林章選手インタビュー

アニメ

更新日:2014/9/15

東京ヴェルディと『とある科学の超電磁砲』(以下『超電磁砲』)がコラボレーション! 近年では水戸ホーリーホックと『ガルパン』、FC岐阜と『のうりん』のコラボがあったが、この流れがついに“首都”東京にやってきた。

このコラボに、アニメ大好き、そしてサッカー大好きの筆者は興味津々! というわけで同クラブに所属し、“オタクJリーガー”として(一部の)サッカーファンに知られる井林章選手に話を伺った。

東京ヴェルディ×『とある科学の超電磁砲』コラボレーションサイト
http://www.verdy.co.jp/toaru/
 

▲コラボユニフォームを手に笑顔の井林選手。


■想像以上の反響を呼んだ『とある科学の超電磁砲』とのコラボ

そもそも今回のコラボが成立した要因はいくつかある。まずJリーグのクラブには地域密着という理念があり、昨今ではいわゆる“ご当地アニメ”とのコラボが行なわれていること。一方で東京ヴェルディのホームタウンである立川市の観光協会が『超電磁砲』がコラボしていた。それを同クラブの広報が知っており、さらに『超電磁砲S』で最終回に味の素スタジアム(をモデルにしたと思われるスタジアム)が登場したのが直接のきっかけとなり、KADOKAWAにコラボの話を持ちかけたそうだ。

このコラボはサッカーファン、アニメファンの両方から好評だったようで、販売されたオリジナルユニフォームなどは売り切れ。その人気は予想以上で、クラブの中でも反響が大きかったという。
 

▲4種類作られたコラボユニフォーム(すでに販売終了済み)の中には、発売後すぐに完売したものも。

――井林選手はこのコラボの話を聞いた時の感想は?

井林:『とある』シリーズが本当に大好きなので、素直にうれしかったです。『禁書目録』が特に好きだったのですが、今回は『超電磁砲』とコラボということで、2週間前くらいにもう1回観直したんですけど、やっぱりこっちもいいですね。

――先日の水戸ホーリーホックとの試合では、『ガルパン』や『超電磁砲』のオープニングやエンディング、BGMがスタジアムで流れたそうですね。

井林:『超電磁砲』はアップテンポな曲も多くて、確かにピッチに入る時にも「違和感ないな」と思いましたよ(笑)

――井林選手はフィギュアメーカーのコトブキヤともフィギュアパートナー契約(※)をしています。あれはどういった経緯で?

※フィギュアパートナー契約:公式戦でシュートを決めた分だけコトブキヤから井林選手に希望のフィギュアを1体プレゼントするというプロジェクト。

井林:あれはコトブキヤさんのほうから話がありました。マラソンの柏原選手など、元々アニメなどが好きなアスリートと色々とやりとりしていたらしくて。その流れと、コトブキヤさんが立川ということもあって、フィギュアパートナーという形で契約しませんか、という話がきました。
 

▲8月に得点した井林選手は『とらドラ!』のフィギュア『逢坂大河 -the Last Episode-』を贈呈されていました。次に狙うのは『狼と香辛料』のホロ、もしくは『ソードアート・オンライン』のアスナだとか。


■“オタクJリーガー”井林選手のこれまで

――ここからは井林選手の経歴を伺います。サッカーとアニメ、それぞれ好きになったのはいつごろからですか?

井林:サッカーは幼稚園のころからボールを蹴り始めて、小学2年生で地域のクラブチームに入りました。アニメは中学2、3年生のころでしたね。きっかけは『コードギアス』です。始めは姉と母さんが実家のリビングで観ていて、「これしか観られないからしょうがないか」と渋々観ていたんですけど、途中から「こんなに緻密なストーリーのアニメがあるんだ」と驚きました。自分のアニメ好きは、大体姉の影響です。
 

▲こちらが井林選手のお気に入りキャラだというシャーリー。

――その後、広島皆実高校で選手権優勝。関西学院大学に行き、現在、東京に来られて本格的にオタクになったんですね。

井林:大学に進学してひとり暮らしを始めてから、本格的に手を出すようになりました(笑)。広島では映らなかったテレビ東京のアニメを観たり、マンガ喫茶で色々と漁ったり……東京では、秋葉原のアニメイトにも1回行きましたけど、「さすがだなあ」と圧倒されました。

――その後、サッカー専門新聞のエルゴラッソに「『フォトカノ』のストーリーが納得できない」というコメントが掲載されて、オタクであることがファンに広まりました。

井林:記者のかたとアニメの話を少ししていたら、向こうもたまたま『フォトカノ』を観ていたらしく、ぐいぐい乗ってきて。「あまりにも話が飛び飛びすぎで一貫性がない」、「主人公があまりにも手を出しすぎ」とか、その辺が少し……。

――こだわりですね。アニメ好きなことはほかの選手にも知られているんですか?

井林:イジられもしますが、高校や大学、今のヴェルディでも知られています。逆に「これ観てよ」と発信するくらいです。高校ではあまり効果がなかったですが、大学時は結構アニメを好きになってくれる友達がいてよかったです。今のヴェルディの人達は、なかなかハマってくれませんね……。

――ほかにオタクのJリーガーはいますか?

井林:あまり聞かないですね。噂ではベガルタ仙台の二見さんは結構知ってるということを聞いたのですが、本当かどうかはわからないです。

――確か、エルゴラッソの選手名鑑で『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』や『交響詩篇エウレカセブン』が好きとありましたね。

井林:あぁ、『あの花』は僕もマジで好きです!!

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今回はここまで。彼の“ガチっぷり”がさらに明らかになる後編は近日公開予定!

(取材・文=はるのおと)

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