「本当に熱あるんですよね…?」さっきまでのぐったりはどこへ…? 笑いと共感が大渋滞! 子どもと過ごす予想外で賑やかな毎日【書評】

マンガ

公開日:2025/2/20

 子どもってパワフルで想定外で…大変なこともあるけれど、とにかく愛おしい! そんな風に感じさせてくれるのが、保育士経験のあるでこぽん吾郎氏が描く爆笑保育漫画『ただいま! 保育士でこ先生』(KADOKAWA)だ。大人気の『実録 保育士でこ先生』の第2シーズン。本作でも、パワフルな園児たちと楽しく賑やかに日々を過ごす、でこ先生の微笑ましい日常が描かれている。​

 
 子どもが大好きな保育士・でこ先生。保育園の​​子どもたちは、とにかく元気いっぱいだ。保護者や同僚の保育士たちと一緒に、子どもたちを見守りながら過ごす賑やかな日常。発表会やクリスマスなどの保育園の行事、ババ抜き・おままごと・お絵かきなど毎日の遊びも、子どもたちと過ごせば予想外のことばかり。とにかく素直な子どもたちは、表情に気持ちが溢れたり、言動がストレート過ぎたりと、面白くも可愛らしい。表情豊かにリアクションするでこ先生が、コミカルなタッチで描かれており、思わずクスッと笑える。

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 また、本作の描き下ろしでは自身の「失敗」をテーマに描いたというでこ先生。想定外の行動が多い子どもだからこそ、育児や保育は困難なことも多く、失敗はつきものだろう。でこ先生の日常も、大変なことばかりだ。子どもの急な発熱、終わらない指導案作り、発表会に向けた苦手なピアノの練習…。そんな中でも子どもへの愛情を大切に、自分なりに試行錯誤を続けていく姿がとても眩しい。一生懸命に子どもと向き合う姿が、子育てに悩んでいる人はもちろん、夢や仕事など目の前の壁に足踏みしている人の背中を押してくれるだろう。

 保育士はもちろん、育児経験者や子ども好きの方にとっても「あるある」と共感の連続な本作。各エピソードが1〜2ページ程度なので、ぜひ育児や家事の合間に、気軽に楽しんでみてほしい。真っ直ぐな子どもの表情や発言と、でこ先生の溢れる愛情に、ほっこりと癒され笑みがこぼれること間違いなしだ。

文=ネゴト / fumi

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