綱啓永さんが選んだ1冊は?「人見知りな人間にとっては最強の味方。いつか自分の子どもと遊ぶのも夢です」
公開日:2025/3/15
※本記事は、雑誌『ダ・ヴィンチ』2025年4月号からの転載です。

毎月3人の旬な有名人ゲストがこだわりのある一冊を選んで紹介する、ダ・ヴィンチ本誌の巻頭人気連載『あの人と本の話』。今回登場してくれたのは、綱啓永さん。
(取材・文=倉田モトキ 写真=TOWA)
「昨年出演していたドラマの現場ですごく流行ったんです。共演者の久保史緒里さんや高橋克典さんたちと、いつもこの本を囲んでいました」
写真の中からお題に沿った文字やアイテムを見つけて遊ぶ人気絵本の『ミッケ!』。綱さんにとっては幼少期から親しんでいた一冊だという。
「大人になった今でも大勢でやると白熱した戦いになって、すごく楽しめる。坂井真紀さんはいつも『見つけた!』って言いながら、全然違うものを指してました(笑)。そうした天然のかわいさが垣間見えたりと、人間性が出るのも面白いですよね」
とりわけ撮影の現場では、「コミュニケーションツールとして大活躍しました」と綱さん。
「僕、かなりの人見知りなんですが、この本のおかげですごく助かりました。世代に関係なく気軽に遊べるし、面白い写真を見つけると、そこから会話が生まれて、初対面の方とも心の距離がぐっと近くなる。僕にとっては思い出の一冊になりましたので、撮影がオールアップした日、久保さんと一緒に、共演者の皆さんにお揃いでこの本をプレゼントしたほどでした。今も僕の部屋に大事に飾ってありますし、いつか自分に子どもができたら一緒に遊びたいですね」
韓国発の人気WEBマンガを映画化した本作で、綱さんはヒロインと三角関係の恋を展開する五十嵐悠を演じている。
「自分の容姿にコンプレックスを抱いていた女の子が、メイクをきっかけに成長していく。シンデレラストーリーのようですが、夢を持つこと、夢に突き進むことで得られる強さなども描かれていて、いろんな魅力が詰まった映画になっています」
麗奈を演じるKōki,さんとは初共演。現場では、場面ごとに魅せる多彩な表情に驚かされたそうだ。
「変顔なんかもを突き抜けた演技で表現していくんです(笑)。その思い切りのよさは、正直嫉妬するほどでした。麗奈は常に自然体だし、自分の気持ちに素直。悠にも音楽の道に進みたいという夢があり、重なる部分がある。だからこそ悠は麗奈に惹かれたのかなって思いましたね」
また、恋のライバル・神田俊役には渡邊圭祐。クールな俊と情熱的な悠という対極な二人も見どころだ。
「“どっち派”で楽しめるのも、この映画の面白いところ。俊のツンデレも好きだけど、僕はやっぱり人間クサさがある悠が好きです(笑)。はたして麗奈はどちらを選ぶのか……それはぜひ劇場でご覧ください!」
ヘアメイク:牧野裕大(vierge) スタイリング:三宅 剛 衣装協力:ジャケット7万4800円、パンツ3万4100円(ともにラッド ミュージシャン/ラッド ミュージシャン 原宿TEL03-3470-6760)、シャツ4万1800円(クルニ/クルニ フラッグシップ ストアTEL03-6416-1056)
つな・けいと● 1998 年、千葉県生まれ。19 年、『騎士竜戦隊リュウソウジャー』で注目を集める。近年の出演作にドラマ『未来の私にブッかまされる!?』『366日』『恋愛のすゝめ』『ばらかもん』、映画『恋わずらいのエリー』、舞台『う蝕』など。公開待機作に映画『ネムルバカ』『#真相をお話しします』など。

『ミッケ!』
ウォルター・ウィック:写真 ジーン・マルゾーロ:文 糸井重里:訳 小学館 1496円(税込)
おもちゃ箱や砂浜、パーティーテーブルなどを写した見開き写真の中に隠れたアイテムを探し出すかくれんぼ絵本。「ゴーストハウス」「たからじま」「クリスマス」などさまざまなシチュエーションでシリーズ化し、大人も楽しめるゲーム性が話題に。1992年の刊行以来、国内でのシリーズ累計部数1000万部を突破。

映画『女神降臨 Before 高校デビュー篇/After プロポーズ篇』
原作:yaongyi(『女神降臨』「LINE マンガ」連載) 監督:星野和成 脚本:鈴木すみれ 出演:Kōki,、渡邊圭祐、綱 啓永、菅井友香、鈴木えみ、津田健次郎、佐藤二朗ほか 3月20日(木・祝)より全国ロードショー 『After プロポーズ編』は5月1日(木)公開
●メイクとの出合いで誰もが羨む〈女神〉に変身した麗奈は、転校先で「氷の王子」と称されるクールな俊と思わぬ形で主従関係に。
(c)映画「女神降臨」製作委員会