成功者は“おやつ力”が高い? ビジネスにも役立つ「お菓子の教養」【書評】

ビジネス

PR 公開日:2026/3/10

教養としてのお菓子:ビジネス、マナー、手土産、社交の場に必須。世界のエリートも身に付けている
教養としてのお菓子:ビジネス、マナー、手土産、社交の場に必須。世界のエリートも身に付けている(宮本二美代/Gakken)

 取引先への手土産や、お世話になった人への贈り物など、“ちょっとしたお菓子”が必要な場面は意外と多い。だが甘い物に興味がないと、何を買えばいいのか困ってしまうものだ。

 相手に喜ばれ、自分の印象も良くなる「センスのある品」を選べるようになりたい。そんな悩みを解消してくれるのが、『教養としてのお菓子:ビジネス、マナー、手土産、社交の場に必須。世界のエリートも身に付けている』(宮本二美代/Gakken)だ。20カ国以上で2万個を超えるスイーツに触れてきた著者が、お菓子の選び方や渡し方など、今さら聞けない「基本のキ」を丁寧に教えてくれる。

世界の成功者やエリートたちほどお菓子の価値を理解

 全8章から成る本書は、お菓子の役割や手土産のマナーをはじめ、歴史や文化、さらには健康との関係まで、幅広いテーマを網羅している。語り口がやさしく、どの章から読んでもわかりやすい構成で、辞書のように必要な部分だけ拾い読みできるのも嬉しい。

 なかでも第1章から第3章は、ビジネスパーソンにとって心強い内容だ。お菓子を贈る相手の立場や年齢、シチュエーションに応じた選び方に加え、シーン別の適切な価格帯や、著者おすすめの商品も紹介されている。読み始めてすぐに目に留まったのが、「世界の成功者やエリートたちは、意外なほどお菓子の価値を理解している」という言葉。甘い物に関心がなかった人ほど、ハッとさせられる一文ではないか。

 一方で、「お菓子が好きで手土産にもこだわっている」という人には、第4章と第5章をおすすめしたい。第4章には、アイスブレイクに使えるエピソードが盛りだくさん。意外と知らないクッキーとビスケットの違いなど、思わず誰かに話したくなる豆知識が詰まっている。じつは、日本の洋菓子ブランド「アンリ・シャルパンティエ」は、フィナンシェの売り上げでギネス世界記録を持つのだとか。好きなパティスリーの知らなかった一面に驚くと同時に、「次はフィナンシェを買おう!」と購買意欲をそそられた。第5章では「お菓子の歴史と文化」がじっくりと掘り下げられている。時代や国ごとに独自の発展を遂げてきたお菓子たち。その背景を知るにつれ、著者の「お菓子は食べられる歴史書」という言葉に頷かされた。

世界の「おやつタイム」事情。午前と午後の2回おやつタイムがある国は?

 また、各国のおやつ文化を紹介するページでは、世界の人々が過ごす「甘い時間」と出会える。たとえばフランスでは、午後4時頃に「キャトルール」と呼ばれる習慣があり、マドレーヌやフィナンシェを楽しむという。イタリアやスペインでは、午前と午後の2回にわたっておやつタイムがあるそうだ。読んでいるうちに、食文化への興味も自然と深まっていくのが本書の魅力だ。

 後半の章では、糖分がもたらす健康効果を科学的に解説。いつ・どのように食べれば健康的にお菓子を楽しめるのか、日常生活を豊かにするアドバイスが添えられている。「お菓子は太る」と思い込んでいた人も、罪悪感なくスイーツを堪能できるようになるはず。

 お菓子は単なる嗜好品ではなく、その人の教養やセンス、生き方がにじみ出るもの。あなたの人生や人間関係を変える小さな入り口として、まずは一口味わうように本書を読んでみてほしい。

文=倉本菜生

あわせて読みたい

教養としてのお菓子 ビジネス、マナー、手土産、社交の場に必須。世界のエリートも身に付けている。

試し読み *電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します