神山智洋(WEST.)さんが選んだ一冊は『ONE PIECE』。心に残っているのは、60巻の名シーン。「一番大事なのは仲間だし、WEST.は僕が帰る家」

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公開日:2026/7/1

※本記事は、雑誌『ダ・ヴィンチ』2026年7月号からの転載です。

「僕という人間のベースを作ってくれたマンガです。友情、信頼、諦めない気持ち。僕が作る曲にも、そのマインドが表れている気がします」

 神山さんがそう語るのは、大好きなマンガ『ONE PIECE』について。中でも心に残っているのは、60巻の名シーンだと話す。

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「兄エースを亡くして命からがら逃げ帰ったルフィは、絶望して自分を責めるんですね。そんな中、今のお前に残っているものは何かと問われ、最初に頭に浮かんだのが仲間。一人ひとり顔を思い浮かべて、指折り数えていくシーンが感動的で。僕も一番大事なのは仲間だし、WEST.は僕が帰る家。それぞれが自分の強みを発揮して、できないことは頼ればいい。持ちつ持たれつの関係でいいんだと思えるようになりました」

 ある先輩の言葉も、仲間を頼ることの大切さを教えてくれたそう。

「デビュー前、グループが伸び悩んでいた時期に、たっちょん(大倉忠義さん)から『仲間がいることを忘れずにね』って言われたんです。当時のグループでは僕が先輩だったし、何とかしなきゃって責任を感じていて。今思うと、そのまま突っ走ってたら孤立していたかもしれません。以前は利他的すぎたけど、今は少し肩の力が抜けたと思います」

 そんな神山さんが、10年ぶりに劇団☆新感線の舞台に出演する。

「前回出演したのはデビュー3年目。それまではとにかく必死でしたけど、この舞台を通して演技で人を楽しませることの素晴らしさを知り、芝居への向き合い方が変わりました」

『アケチコ!』は、名探偵・アケチコ五郎と新田一耕助が歌劇団で起きた連続失踪事件に挑む音楽活劇。神山さん演じる新田一は、マニラ育ちの帰国子女という謎めいた設定だ。

「設定モリモリでクセの強い役かと思いきや、正義感が強くて探偵として一本芯が通っていて。でも、物語が進むと内なる新田一も見えてくる。針穴に糸を通すような役柄ですが、アケチコとの対比を見せつつ楽しく演じられたら」

 生バンドによる演奏、立ち廻りなど演出にも力が入っている。

「大正浪漫を感じる世界観で、ミステリーありチャンバラあり。音楽も普段の新感線のようなロックではなく、僕が歌う曲も歌謡曲っぽいんです。ドタバタ劇ではありますが、最後には社会派のテーマもしっかり感じられます。僕もワクワクしていますし、この舞台でつかんだものをまたグループに還元したいですね」

取材・文:野本由起 写真:TOWA
ヘアメイク:三田彩聖 スタイリング:内田あゆみ(Creative GUILD)

かみやま・ともひろ●1993年、兵庫県生まれ。アイドルグループ「WEST.」のメンバーとして、2014年にCDデビュー。グループの振付や作詞・作曲、衣裳デザインも手掛ける。現在、バラエティ番組『ひらめけ!うんぴょこちゃんねる』『リア突WEST.レボリューション』、ラジオ『bayじゃないか』に出演中。

©尾田栄一郎/集英社

ONE PIECE』(1~114巻)
(尾田栄一郎/集英社ジャンプC) 484~572円(税込)

海賊王を目指すルフィと仲間たちが、“ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)”をめぐる冒険へ。最新刊では、歴史の闇に消えていた「ゴッドバレー事件」の全貌が遂に明らかに。若き日のガープ、ロジャーを巻き込んだ事件とは。いよいよクライマックスが迫るメガヒット海洋冒険ロマン!

劇団☆新感線『アケチコ!~蒸気の黒ダイヤ、あるいは狂気の島~
作:福原充則 演出:いのうえひでのり
出演:宮野真守、神山智洋/石田ニコル、浜田信也、志田こはく、粟根まこと/古田新太ほか
東京公演:6月12日~7月12日(EX THEATER ARIAKE)、福岡、大阪公演あり
●海沿いの炭鉱の町で、名探偵・アケチコ五郎は新田一耕助と出会う。大正浪漫の香りが漂うスチームパンクの世界で、風変わりなふたりの探偵が歌劇団で起きた連続失踪事件の謎に挑むドタバタ音楽活劇ミステリー。

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ONE PIECE モノクロ版 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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