深夜に食べる背徳ラーメン、コンビニおにぎり茶漬け…在宅ワーク男子がパジャマを着たままのんびり作る、おうち料理のレシピ漫画【書評】

マンガ

公開日:2026/8/17

ぱじゃまご飯』(わたなべ萌/KADOKAWA)は、パジャマを愛する在宅ワーク男子が、好きなときに好きなものを作って食べる日々を描いたレシピ漫画。手間ひまをかけた調理やおしゃれな盛り付けの料理ではなく、家でリラックスして過ごす時間に食べたい「おうちご飯」の魅力が詰まっている。

 主人公の枦山草介は、大好きなパジャマをなるべく脱がないように日々を過ごしたい在宅ワーカー。そんな彼がパジャマと同じくらい愛しているのが、「食べること」だ。深夜に食べる背徳ラーメン、みりんを使ったふわふわホットケーキ、変わり種のたこ焼き、喫茶店のオムライス再現、コンビニのおにぎりで作るお茶漬けなど、どれも手頃で手軽な、思わずマネをしたくなる料理が次々と登場する。

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 本作の魅力は、紹介されるどの料理もハードルが高すぎないところにある。どの料理もまさにパジャマのまま作れそうなものばかりで、冷蔵庫にあるものやコンビニで買えるものを使いながら、ほんのちょっとの工夫で満足感のある一品に仕上げていく。誰かに見せたり振る舞ったりするためではなく、あくまでも自分が食べたいものを、自分のためだけに作る。しかも、できるだけ簡単に。その自由さが実に心地よい。

 また、紹介している全25レシピに加え、おまけのアレンジ料理が多数掲載されているのもうれしいポイントだ。漫画として楽しむだけでなく、すぐ台所で試してみたくなるだろう。これらは在宅ワークという特定のシーンに限らず、深夜の小腹を満たすものとしても、休日の遅い朝食としても、疲れた日のちょっとしたご褒美としてもピッタリの料理ばかりだ。

 好きな格好で、好きな時間に、好きなものを食べる。そんな一見だらしないようでいて、自分の生活やリズムを大切にする姿勢が伝わってくるだろう。頑張りすぎた日も、何もしたくない日も、温かいご飯は心をほどいてくれるものだ。肩の力を抜いておいしいものを楽しみたい人はぜひ本作をお試しあれ。

文=ソルティ・タムラ

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