「大事な人の写真入りペンダント」でマフィアが九死に一生…と思いきや!? 開いた瞬間に“変さ”が炸裂する4コマ漫画【書評】

マンガ

公開日:2026/8/14

 ラストの華麗なオチが癖になる『文学的なオチが癖になる 雪のヤドカリ4コマ劇場』。漫画家・イラストレーターの雪のヤドカリ(@yukinohotel)さんの予想外な世界観を満喫できる4コマ漫画だ。

 雪のヤドカリさんが描く「変な奴」は、カニで言えばタラバガニ、ウニで言えばエゾバフンウニ、エビで言えばイセエビだ。つまり“最高級”の変な奴なのである。

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 転職活動中の若い男性は、既に内定をもらっているため、とある企業の最終面接ではわざと落ちそうな振る舞いをしようと目論む。

 面接中、本来なら自己アピールをすべきタイミング。彼は「ネットサーフィンで培ったレスバ能力で取引先を存分に論破し、御社の信用喪失に貢献したいと考えています!」と、キリッとした好青年の表情で変なことを言い放つ。

 それを聞いた面接官は、どう反応したのだろうか? 負けず劣らずの“変な奴”だった……という秀逸なオチが待っている。

 そのほかにも、マフィアのようなスーツ姿の男性が銃撃を受けたものの、胸ポケットに入れていた「大事な人の写真を入れるペンダントのやつ」に命を救われる話も、ちょっぴり感動ものかと思いきやもちろんそんなことはなく、ペンダントが開いた瞬間に“変さ”が炸裂する仕様となっている。

「変な奴」とは、どうしてこれほどまでに魅力的なのだろうか。(リアルに自分の近くにいたら、ちょっと勘弁してほしいけれど……)。そう思いつつも、彼らの奇行をもっと覗き見したくなってしまうのが、この作品の恐ろしい魅力なのかもしれない。

文=雨野裾

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