好きな人が好きな人は、ぼくを好き? 噛み合わない片思いを描く『ぼくの好きな人が好きな人』ついに均衡崩れ始めるドキドキの最新7巻
公開日:2026/8/28

好きな人には、別の好きな人がいる。その相手にもまた、幼いころから想い続けている人がいる――。噛み合わないままの片思いを描く『ぼくの好きな人が好きな人』(葵せきな:原作、つづら涼:漫画/白泉社)。そのコミックス最新7巻が、2026年8月28日(金)にリリースされた。
同作は、『ヤングアニマルZERO』などで連載中のラブコメ作品。『生徒会の一存』『ゲーマーズ!』などで知られる葵せきな氏が原作を務め、『ママごと-小学生ママと大人のムスメ-』のつづら涼氏が漫画を担当している。
物語の主人公は、高校2年生の秋月奏良(あきづき そら)。後輩の不破美夜(ふわ みや)に長らく想いを寄せており、意を決して告白するも見事に撃沈してしまう。というのも彼女もまた、別に想いを寄せる相手がいたのだ。
その人物、涼風朝陽(すずかぜ あさひ)は高校3年生の女子生徒。生徒からの依頼でテスターや先行レビューを日々行う「治験部」の部長を務めており、彼女にも“治験の王子様”と呼んでいる想い人がいた。きっかけは、朝陽が病気で入院していた6年前。新しい薬の服用を渋っていた彼女の代わりに、ある男の子が試してくれたことで命を救われ、それ以来ずっと片想いを続けているのである。
そしてその“治験の王子様”こそ、ほかならぬ奏良だった。当の奏良は朝陽のことを覚えておらず、朝陽も治験の王子様の正体には気付いていない模様。この事実を知っているのは、当時病室に居合わせた美夜だけ……。つまり奏良は美夜、美夜は朝陽、朝陽は奏良と、それぞれ別の相手に想いを寄せているのだ。
「好きが交差する“にがあま”ラブコメ」というキャッチコピーが示す通り、同作は3人の噛み合わない恋愛模様こそ大きな見どころ。ただし「すれ違い」が生まれるのは、3人がそれぞれに“まっすぐ”だからでもある。
奏良は困っている人を放っておけない性格で、他人から向けられる好意にはいささか鈍い。美夜は、朝陽の前では甘えきっている一方、恋敵である奏良にはしばしばきつく当たる。朝陽もはじめこそ恋愛経験豊富と自称していたが、6年間ブレずに恋心を温め続けるピュアな女の子だった。
そんな3人が織り成す恋模様の中で、“治験の王子様”が奏良だと判明したり、奏良が好きになったのは美夜ではないという疑念が浮上したりと、物語はさまざまな展開を見せてきた。そして直前の6巻では、ついに美夜が朝陽へ長年の想いを伝える展開に。一方で、朝陽は治験で隠していたファーストキスの真相を奏良に打ち明けるなど、3人の関係がさらに動き出す展開が描かれている。
保たれてきた均衡が、ついに崩れ始める最新7巻。ここまで一方通行だった矢印は、一体どこへ向かうのだろうか。3人の恋の行方から、ますます目が離せなくなりそうだ。さらに、最新7巻のコミックス帯で、TVアニメ化決定が発表された。映像で見る、彼らの恋模様にも期待したい。
