「お前のことが好き」“顔面強者”からの突然の告白に、平凡男子はドキドキしっぱなし! 実写ドラマ化で話題の『席替えしたら、どうやら後ろの男が俺のこと好きらしい』【書評】
公開日:2026/9/30

『席替えしたら、どうやら後ろの男が俺のこと好きらしい』(ましろいと/スターツ出版)は、席替えをきっかけに、クラスの一軍かつ“顔面最強”の同級生から熱烈なアプローチを受けることになった平凡男子の、胸キュンが止まらない青春BL小説だ。
「お前のことが好き」と書かれたプリント。告白してきたのは、なんと後ろの席のイケメン!?
間山晴(まやま・はれ)は、地味で平凡な男子高校生だった。席替えをして、クラスの中心的存在の、誰もが見惚れるようなイケメン・朝宮光星(あさみや・こうせい)が後ろの席に来るまでは。
ある時、後ろから回って来たプリントに「お前のことが好き」と書かれていた。後ろに座っているのは朝宮だけなので、これを書いた主は明白。だが、「お前」とは? ろくに接点もない、ぼっちの自分のわけがないと戸惑う間山だったが、後日改めて朝宮から告白される。
現実が受け入れられない中、朝宮の「好き」「尊い」「可愛い」などのストレートな言動の数々にドギマギしっぱなしの間山。次第に、クールに見えて優しい朝宮の一面や、自分に向けられるまっすぐな愛情表現に沼りかけるのだが……。
あることが理由で、間山はどうしても、自分が好かれるはずがないという思い込みを捨てられなかった。反面、朝宮に対する「好き」という気持ちは加速していく。
しかし突然、朝宮から「俺のことは好きにならなくていいから」と、まさかの言葉を告げられて――。
「優しさ」と「独占欲」。応援したくなるふたり
間山は目立たない存在だけど、「そうした方がいい」と思ったことは、たとえ自分が損な役回りになっても自然と行動できる強さがあったり、人の気持ちを蔑ろにするような状況を許せなかったりと、「芯のある優しさ」を持つ人物だと感じた。そんな間山に惹かれた朝宮の気持ちは、読者も大いに共感できるはずだ。
一方、クールに何でもそつなくこなすのに、間山という存在が愛おし過ぎるあまり、彼に関することだけは冷静でいられず、独占欲が漏れ出てしまう朝宮。世界を「間山と間山以外」で明確に分けているような「愛の深さ」(“重さ”とも言える……!)も、読者としては非常にメロい。
本作は青春の胸キュンもありつつ、そんなふたりを応援したくなるような物語。
実写ドラマも絶賛放映中! W主演で間山と朝宮を演じるのは
実力派若手俳優の小西詠斗(こにし・えいと)と、連続ドラマ初主演となる元之介(げんのすけ)のW主演で、この秋実写ドラマ化。原作のトキメキいっぱいのストーリーを120%満喫しながら、実写ドラマならではの魅力も満載となっているので、気になった方は配信などでチェックしてみてほしい。
さらに朗報! 発売されたばかりの第2巻では、高校3年生になった朝宮と間山が描かれている。ふたりの関係は良好そのもの。何の障害もない……と思いきや。クラス分けに、進学問題、さらには間山に近づく「ハッピー陽キャ」の新キャラまで登場して……!?
ふたりの青春はどうなってしまうのか。これからも目が離せない。
文=雨野裾
