由良鮎丸(通称:鮎丸) 丹波産のコピーライター。お江戸に住んでウン十年。あちこち取材に飛び回って、人物インタビュー、対談、住まいづくりやリフォームの実例など、聞きまくり書きまくる毎日。 虎猫♂と三毛猫♀の夫婦キャット漫才コンビをからかうのが、ニャンとも楽しい日常の息抜き。お芝居を観るのが大好きで、劇場通いもやめられない。 ストレートプレイ、オペラ、歌舞伎、小劇場演劇にも足を運ぶ。電子書籍の海の中で、ひっそりといぶし銀の輝きを放っている、そんな本をレビューしたい。
「指」はある意味、容姿よりも表情豊かで雄弁だ。 だからなのか、男の「指」は女性にとって偏愛の対象になりやすい。たとえば無骨な男の容姿に似合わない、繊細でフェミニ…
小説・エッセイ
2011/9/6
表紙を立ち上げるとクジラが描かれた暗い海中に、主人公の記憶アイテムを内包した気泡がゆっくりと浮かび上がっていく。BGMに鯨の歌声を思わせる効果音。今までの電子書籍…
小説・エッセイ
2011/9/4
性愛のタブーを破り、女性の視点から描いた12のストーリーからなる官能短編小説である。 シチュエーションはバラエティに富んでいて、赤面する描写の連続だが、どの女性も…
小説・エッセイ
2011/9/4
戦前までの吉原には、華やかな江戸の伝統や情緒がこんなにも色濃く残っていたのかと驚いた! 3歳のときに引手茶屋「松葉屋」の養女となった、大正生まれの女将が語る吉原…
2011/9/4
明治、大正、昭和の偉人たちの逸話集。登場するのはいずれもひと癖ある人物で、ギョッとするふるまいや病的な嗜好、性格の悪さなど、強烈な個性と奇行にびっくり仰天、抱…
2011/9/4
大企業の部長を夫に持つ貞淑な美貌の人妻、園江(6歳の女児の母)が、同窓会で出かけた熱海の温泉街でアングラ劇団の演出家だという男と知り合って体を許し、罪悪感にさい…
小説・エッセイ
2011/9/4
実は今回はIT本の真面目レビューをするつもりだったんだけど、ちょっと肩ほぐしのつもりで読み始めたら、あらら、はまっちゃった! ヘタウマ、ナンセンスギャグ漫画を描か…
マンガ
2011/9/4
いいねぇ、江戸っ子! 同じ庶民なら、この時代の江戸に生まれたかった。この対談を読むと、そう思わずにはいられない。 「持家なんぞけちくせえ」、「米が切れたら稼ぎに…
小説・エッセイ
2011/4/21
「快楽でよみとく…」というタイトルに、いわば春画のような、かなり淫らな内容を想像しながらダウンロードしたのだが、良い意味で裏切られた。 確かに堅苦しい古典文学の…
2011/4/11
「天才・アラーキー」こと荒木経惟の写真全集全20巻が、iPhoneで観られる! これは衝撃的だった。さっそく、その中の一巻「チロとアラーキーと二人のおんな」をダウンロー…
写真集
2011/4/1
仏文学者の鹿島茂さん、屈指の知識人だけど、どこかそこはかとなくオバさんの香りがするなと思っていましたが、やはり…。 いやあ、安心しました! 私と同類だわ。 体脂肪…
小説・エッセイ
2011/3/29
妻のある男と割り切って恋愛できる女性は、ある意味、大人だと思う。 よほど鈍感でない限り、ふとした男の仕草や言動に、家庭生活=妻との使い分けが透けて見えるし、自制…
小説・エッセイ
2011/3/10
舞台は平安時代。 陰陽師の安倍清明のもとに親友の源博雅が事件を持ち込み、晴明が解決するというパターンで、「妖しのもの」退治の摩訶不思議な物語が6話編まれている。 …
小説・エッセイ
2011/2/4
昭和の直木賞作家で、文化庁初代長官も務めた今日出海の手による人物交友録。文学の師友、酒の友、また政治家など、昭和の前半に名を馳せた人々との交流が、洒脱に描かれ…
小説・エッセイ
2011/1/14
さすが、直木賞作家。 たぶん、肩の力を抜いてさらりと描いた恋愛観が、オトコという種族の洞察になっている。 「ふつう」をモットーとする著者が「珍妙な恋愛をしつつ、…
小説・エッセイ
2011/1/8
2006年に膵臓癌でこの世を去った吉村昭は、私が敬愛する小説家の一人だ。 虚飾をそぎ落とした文章には、どこにもあざとさがなく、いぶし銀のように美しい。『ふぉん・しぃ…
小説・エッセイ
2011/1/4
建築家の増沢洵が1952年に建てたわずか9坪の「最小限住居」は、日本の木造建築の手法を用いたモダニズム住宅で、戦後の建築家に衝撃を与えたことで知られる。 夫の勤務先…
小説・エッセイ
2010/12/27
美味しいコーヒーをいれることに人生を捧げ、心血を注ぐ男たちの生き様を描いたユニークな人物伝。マニアックな世界なのに、どんどん感情移入してしまうのはなぜ? 主役は…
小説・エッセイ
2010/12/18
知る人ぞ知る、演劇界の奇才。 阿部サダヲやクドカンを生んだ劇団大人計画を主宰し、小説でも直木賞候補になった松尾スズキが、音楽雑誌BUZZに97~98年まで連載した人気コ…
小説・エッセイ
2010/12/2
※このレビューで紹介した電子書籍版の販売は現在は終了しております。 危険な仕事の話じゃない。 清く正しい社会の裏で隠花植物のように咲き誇るアブナイお仕事のあっけら…
2010/11/15
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芸人・漫画家 矢部太郎に大家さんが渡したプレゼントは「ウォシュレット」。これまでもらったもの、あげたものについて考えさせられる新刊インタビュー
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