まつうら・じんてつ●エッジワークス所属。1977年生まれの、ほぼ中年かな? という残念な人。 将来の夢は部屋じゃなくて、山奥に引きこもって仙人になること。 電車に乗れば、猫も杓子もスマートフォンとにらめっこしている時代です。これは、傍目にはなにを読んでいるのか分からないということです。もう「いい大人がマンガなんか読んで…」とおばさまに白い目で見られることもないのです。哲学書を読もうが、ハーレクインを読もうが、見た目は同じという画期的な時代です! 松浦が読んで損なしの1冊を探すお手伝いしますよ。
「ライトノベルとは!?」(叫ぶ詩人の会をイメージしてください) なにを訳のわからないことを…。という声が聞こえてきそうですが、本書のテーマはまさにこれです。なに…
ライトノベル
2013/7/26
この作品を語る上で、ちょっと知っておいてほしいことがあるんです。いわゆる「ギャルゲー」という呼称より、「美少女ゲーム」(商標)と呼んだ方がしっくりきていた頃の…
ライトノベル
2013/7/22
まず、申し上げておかなければならないことがある。冒頭で、ヒロイン小早川千尋さんが手にしていた(主人公、直幸にだけみえた)炎の剣とか、そういうのより重要なこと。…
ライトノベル
2013/7/13
理数系の本が好きな人なら一度は目にしたことがあるタイトルでしょう。その『数学ガール』コミック版です。原作はご承知のように「数学の本」です。数式がてんこ盛りです…
マンガ
2013/6/18
『放課後はミステリーとともに』のコミカライズです。原作は、ドラマ化とか映画化されて超有名、『謎解きはディナーのあとで』の東川篤哉によるもの(ちなみに、本作もラ…
マンガ
2013/6/14
ひとことでいうと、二股ものです。読んでいて感じるのは、主人公の倉田くんに対するもやもやした気分と、状況に対するドキドキ感です。そうです。鮎川とひかるちゃんに二…
ライトノベル
2013/6/7
「いいえ。このコミックは『転校生』の盗作ではなかったわ」 「いや。やつはとんでもないものを盗んでいきました。読者の心です」 あのですね。売り方にけちを付けるつも…
マンガ
2013/5/31
『男子校ルール』というタイトル通り、男子校の「あるある」を集めた読み物です。 内容は各章、生態図鑑のように書いてみたり、覆面座談会をしてみたりと工夫を凝らしてい…
2013/5/23
この、『ウチの彼女が中二で困ってます。』は富士見書房のファンタジア大賞、銀賞受賞作です。 「なんだ、大賞じゃないんだー」と思ったあなた。甘いですよ。読むとわかる…
ライトノベル
2013/5/13
タイトルからして、シンプルイズベストというか。あまり凝っていない。いい意味で力が抜けていて好きです。ライトノベルっぽいタイトルですが、ギャグ漫画です。 本作、『…
マンガ
2013/5/10
はい。『キミキス』です。『トゥルー・ラブストーリー』に続き、エンターブレインが2006年に発売した、いわゆる恋愛シミュレーションゲームってやつが原作ということにな…
マンガ
2013/4/25
してやられた!(とてもいい意味で)外された!そういう漫画でした。 タイトルには『女子によるアグリカルチャー』とあり、筋書から、父親の再婚で田舎に引っ越してきた女の…
マンガ
2013/4/21
さて。ノベライズです。はじめにアニメありきの作品ですので(コミックが先行ですが)、どんな風に活字に落とし込んでいるのか、楽しみながら読ませていただきました。 結…
ライトノベル
2013/4/9
こんにちは。イラストのないラノベ世界へようこそ! というわけで、今回は小学館ガガガ文庫のイラストなし版『女子高生店長のコンビニは楽しくない』を読ませていただきま…
ライトノベル
2013/4/5
デモクラシーですよ。民主主義です。で、ライトノベルだからスクール。学園が舞台の民主主義の話なんだろうなと思って読み始めます。 ちなみに、多くのライトノベルが当て…
ライトノベル
2013/3/29
『R.O.D』です。言わずもがなかもしれませんが、あの『READ OR DIE』です。最近ですと、ビブリア古書堂の事件手帖とかちょっと前だと文学少女シリーズとか。まあ、本や小…
ライトノベル
2013/3/25
最近、公募の受賞作品を立て続けに読んでいるのですが、これまた富士見書房のファンタジア大賞作品ですよ。そしてご多分に漏れず、やはり読み物としておもしろいだけでな…
ライトノベル
2013/3/15
団地から一歩も出られなくなった少年のお話。というと、『海の上のピアニスト』などが連想されたのですが、予想は大きく裏切られましたよ。いい意味で。 主人公、悟くんは…
小説・エッセイ
2013/3/5
2013年現在、ほぼすべてのライトノベルが美少女もので、なんか世界は美少女を中心にぐるぐる回っているのだとすれば、まさに本作は直球ど真ん中ですよ。ただし、球速はバ…
ライトノベル
2013/2/27
役割語ってご存じですか? まあ簡単にいうと、お嬢様言葉とかああいうやつです。「~ですの。おほほほほ」みたいな感じでしょうか。実際にはそんなしゃべり方する人はいな…
マンガ
2013/2/9
ソーシャルゲーム、と聞いてなにを思い浮かべますか? 新聞、週刊誌などでしか聞いたことがないと、「“出会い系”化」とか「10代の若者の金融機関ブラックリスト入り」など…
2013/2/2
どこからどこまでを日常系と呼ぶのか? その定義は難しいのですが、少なくともタイトルに『日常』とあるのだから、まあ日常系なんだろうな、と思っていました。 部活(も…
ライトノベル
2013/1/27
押井守の書いた本です。というと、それだけで敬遠してしまう人もいるかもしれない。なにせ、本業の映画ですら第1作(テレビアニメでなく映画ね)『うる星やつら オンリー…
2013/1/16
「財閥」「跡継ぎ」「美少女と同棲」「ボロアパート」「したたか主人公のひとり語り」…。 本作『鳩子さんとラブコメ』にタグをつけるとしたら、どんな言葉だろうかと考え…
ライトノベル
2013/1/12
この『双子と幼なじみの四人殺し』は第3回GA文庫大賞の入選作です。あとがきなどを読む限りでは本作が森田氏のデビュー作のようですね。 で、なにが言いたいのかというと…
ライトノベル
2012/12/28
これ、ライトノベルですから。読む方だって、そのつもりで読み始めるじゃないですか。そうすると、数ページも進まないうちに「あれれ?」ってことになる物語です。 数ペー…
マンガ
2012/12/18
なんとも明確な、いや。明快な作品があったものだ。と、きっとみんなが思うであろう作品です。なにが明らかだっていうと、想定読者が、ですよ。 これ以上ないくらいにライ…
ライトノベル
2012/12/14
エッセイ漫画です。似たような作品をひとつ挙げるならば、伊藤理佐の『やっちまったよ一戸建て!!』でしょうか。どちらも、女流作家が人生の大きなイベントを体験し、そ…
マンガ
2012/12/4
この作品、『犬とハサミは使いよう』は第12回えんため大賞の優秀賞作品だそうですよ。さもありなん。といった感じです。昨今のライトノベルに必要な「楽しそう」な雰囲気…
マンガ
2012/11/26
映像を意識した、あるいは「情景が目に浮かぶようだ」と評される作品は多い。けれど、ライトノベルを「(コミックやアニメの)絵が浮かぶよう」な作品と考えるなら、まさ…
ライトノベル
2012/11/19
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