おおや・ひろこ●1964年生まれ。書評家。名古屋在住。 雑誌・新聞への書評寄稿や文庫解説の他、ブックナビゲータとしてラジオ番組にレギュラー出演。名古屋を拠点に活動し、読書会などのイベントも主催している。増殖する紙の本に耐えかね、電子書籍へぐいぐい移行中。著書に『脳天気にもホドがある。』(東洋経済新報社)がある。
イェア、ディグ、ディグ! 伝説のコンビ作家、岡嶋二人の小説が全作まとめて電子書籍になったぜ! しかも岡嶋作品では唯一書籍未収録で、幻のショートショートとまで言わ…
小説・エッセイ
2013/3/22
児童文学や漫画原作のフィールドで活躍していた「はまなかあき」氏が、名前を漢字表記にして執筆した小説で第16回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞、出版と同時に各所…
小説・エッセイ
2013/3/9
連作短編と言うには話が続いている。むしろ5つの章に分かれた長編と言った方がいい。ところが驚くべきことに、書き下ろしの第5章以外は、それぞれ独立した短編としてすべ…
小説・エッセイ
2013/3/3
もう、今すぐデパ地下に走って和菓子屋さんに飛び込みたい! 食べたいのはもちろんだが、その前に商品をひとつひとつ、じっくり見たい。その和菓子の名前が知りたい。そし…
小説・エッセイ
2013/2/7
他人のSOSをなぜか敏感にキャッチしてしまい、けれど何もできないことを情けなく感じている遠藤二郎。彼は家電量販店の店員だが、実はイタリア留学中に悪魔払いの修行をし…
小説・エッセイ
2013/2/1
風待ち小路とは、参詣客で賑わう芝神明社にほど近い横町の通称。小規模な商店街のようなものだと考えればいい。本書はまず、この風待ち小路にある3つの店の話が連作短編と…
小説・エッセイ
2013/1/25
いやあ読んでましたよコバルト文庫。70年代はまだ文壇の大御所が「少女向け」に書いたりしてたが、80年代になると新井素子、氷室冴子、久美沙織といったスターがどどんと…
小説・エッセイ
2012/12/4
本書は著者がセレクトした18人──田中将大(楽)、前田健太(広)、石川雅規(ヤ)、唐川侑己(ロ)、岸孝之(西)、中村剛也(西)、T-岡田(オ)、中田翔(日)、畠山和…
2012/12/2
主人公は金庫破りの天才だ。17歳の彼は相手別に色分けされたポケットベルの指令を受け、現場に行き、そこにある金庫を開ける。誰の持ち物なのか、中身をどうするのか、そ…
小説・エッセイ
2012/11/4
釣りに出かけたはずの私は、気がついたときには草原に倒れていた。何かに絡めとられたように身体が動かない。そばには一匹の猫。名はトムという。彼は語る。ぼくの国でた…
小説・エッセイ
2012/10/28
アルセーヌ・ルパン。金持ちから美術品や宝石を奪う義賊。変装が得意で、人殺しはしない怪盗紳士。シャーロック・ホームズと並び称される冒険推理小説のヒーローだ。子ど…
小説・エッセイ
2012/10/21
『氷菓』に始まる古典部シリーズ第5弾である。ホータローこと折木奉太郎たち古典部員は神山高校の二年生になった。そしてさしたる勧誘活動はしなかったにも関わらず、大日…
小説・エッセイ
2012/10/14
レイモンド・チャンドラーの名前を知らなくても、作品をまったく読んだことがなくても、このセリフは聞いたことがあるだろう。「ギムレットには早すぎる」「さよならをい…
小説・エッセイ
2012/10/8
大著、と言っていい。電子書籍には何ページという概念がないので説明しにくいのだが、.book形式で上巻163KB・下巻207KB……うーん、ピンと来ないな。文庫版では上下巻合わせ…
小説・エッセイ
2012/9/2
イジらずにはいられないタイトルだ。ツイッターはさながら桐島大喜利の様相を呈し、中でも私のお気に入りは「霧島、相撲やめるってよ」なんだが、トシがばれますね。いず…
小説・エッセイ
2012/8/26
今や各地の夏の風物詩となった観のある「よさこい」だが、発祥はもちろん高知県。一地方の祭りが全国に広がるなどということがなぜ可能だったか、それはよさこいが「神仏…
小説・エッセイ
2012/8/25
60歳になり、会社は定年、息子夫婦からは赤いちゃんちゃんこを送られ、「おじいちゃん、これまでお疲れさまでした、あとはゆっくり…」と労われる。いやいやいや、ちょっと…
小説・エッセイ
2012/8/21
スポーツノンフィクションの名作。いや、名作などという言葉では追いつかないな。スポーツノンフィクションを語るとき必ず引き合いに出される、ひとつのモニュメントとも…
小説・エッセイ
2012/8/6
検閲を是とするメディア良化法が施行された世界、断固として検閲を拒否し書物とその自由を守る図書館。その攻防は物理的な戦闘に及ぶことも多いため、図書館では専守防衛…
小説・エッセイ
2012/8/5
公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる「メディア良化法」が施行された世界が舞台のSF。さまざまな書籍が検閲され、世の中から読みたい本がどんどん消えていく中…
小説・エッセイ
2012/8/1
税務署。たいていの人は普段の生活で気にする事はほとんどないだろう。ただし、脱税や滞納をしていると、その限りではない。嫌も応もなくあちらから関わってきてくれる。…
小説・エッセイ
2012/7/27
7月17日、第147回直木賞の発表があった。受賞したのは辻村深月の短編集『鍵のない夢を見る』。青春小説や学園ミステリで人気だった著者が徐々に舞台の幅を広げ、「自分の…
小説・エッセイ
2012/7/21
ロンドンオリンピック開催間近。これまで幾多もの名場面を生んできたオリンピックだが、現地で生で観たという人は、あまり多くないだろう。私たちの記憶にある名場面の殆…
小説・エッセイ
2012/7/8
ロンドンオリンピックで20年ぶりのメダルを目指すバレーボール女子。その中心にいるのが、身長159センチの小さなセッター、竹下佳江だ。高さがものをいうバレーボールとい…
2012/7/8
神山高校古典部の千反田えるは、同じ部員の折木奉太郎、福部里志、伊原摩耶花を誘って、2年F組制作のビデオ映画を観に行った。文化祭で公開予定の、密室殺人をモチーフに…
小説・エッセイ
2012/7/7
古典部シリーズ4作目が短編集でお目見えだ。これまで『氷菓』は高校1年の1学期、『愚者のエンドロール』は2学期の文化祭前、『クドリャフカの順番』は2学期の文化祭の1日…
小説・エッセイ
2012/7/7
7月5日、第147回直木賞の候補作が発表された。そうそうたる顔ぶれの中で目を引くのが、23歳1カ月で候補になった朝井リョウだ。『桐島、部活やめるってよ』(集英社)での…
小説・エッセイ
2012/7/6
いよいよ始まった神山高校文化祭、通称「カンヤ祭」。しかし古典部メンバー4人はヘコんでいた。なぜなら販売予定の文集の刷り部数を間違え、大量200部が納品されてしまっ…
小説・エッセイ
2012/6/28
昭和39年、東京はオリンピックに沸いていた。高度経済成長まっただ中、官民揃って盛り上がっていた開会前2ヶ月のある日、警察関係者の自宅や寮で小さな爆発事件が起きる。…
小説・エッセイ
2012/6/15
私は別に鉄道マニアではないが、新幹線は好きだ。理由は単純で、自分が1964年生まれ、つまり新幹線と同い年なので一方的に親近感を感じているという次第。本書で紹介され…
2012/6/14
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ねこは狸を誘って山へ芝刈りに! すると、なにやら聞きなれない音が聞こえ…【カチカチ山なねこ】/みっけ!ねこむかしばなし②
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NHK総合でドラマ化『つまらない住宅地のすべての家』が文庫に。平凡な住宅地に脱獄犯が接近中というニュースに、住民たちは…?
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20代前半の焦燥感、もがき続けたあの時間が詰まった青春小説。上手くいかない日々が綴られる『22歳の扉』
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