おおや・ひろこ●1964年生まれ。書評家。名古屋在住。 雑誌・新聞への書評寄稿や文庫解説の他、ブックナビゲータとしてラジオ番組にレギュラー出演。名古屋を拠点に活動し、読書会などのイベントも主催している。増殖する紙の本に耐えかね、電子書籍へぐいぐい移行中。著書に『脳天気にもホドがある。』(東洋経済新報社)がある。
このマラソン小説の著者は、増田明美さん。穏やかな優しい声でマラソンや駅伝の解説をしている姿を思い浮かべる人も多いだろうが、80年代の日本女子マラソン界を牽引して…
小説・エッセイ
2012/6/12
密室トリックと言えば本格ミステリの花。針だの糸だの氷だのを使って鍵をかけるような古式ゆかしいトリックから、人の心理の隙をついて作る密室まで、その前例は星の数ほ…
小説・エッセイ
2012/6/5
何事にも積極的に関わろうとしない省エネ少年・折木奉太郎は、高校入学に際して旅行中の姉から「高校では古典部に入りなさい」という手紙を受け取る。言われたとおり入部…
小説・エッセイ
2012/5/31
ある日曜日、介護会社の重役たちが休日出勤をしていたとき、殺人事件が起きた。しかしビルのそのフロアに入るにはまず警備員室の前を通り、エレベータには暗証番号が必要…
小説・エッセイ
2012/5/30
ある女性の戦いの半生を描いた、どえらい小説が出てきた。 主人公は作家の咲良怜花。数々の文学賞をとった人気作家だが、8年前に49歳の若さで絶筆。そ彼女のカムバックを…
小説・エッセイ
2012/5/28
テツ(鉄道ファン)にもいろいろあって、「撮り鉄」「乗り鉄」「車両鉄」「時刻表鉄」「模型鉄」「廃鉄」などに分類されるのだそうだ。では、駅舎が好きな人のことは何と…
2012/4/23
1964年に登場した初代新幹線0系は当初、何両編成だった? 電車に書かれている「クモハ」の意味は? 現在、特急「あずさ2号」の行き先はどこ? 業界用語で「スジを引く」と…
2012/4/21
大正9年生まれの阿川弘之は大の鉄道好きで、『きかんしゃやえもん』の著者としても知られている。鉄道にまつわる著作も数多い。本書は雑誌『旅』に掲載された紀行文を中心…
小説・エッセイ
2012/4/20
平山瑞穂作品の特徴は、と問われたら、「一作ごとに作風が変わること」と答える。マジックリアリズム的手法でファンタジーノベル大賞を受賞した『ラス・マンシャス通信』…
小説・エッセイ
2012/4/19
懐かしき昭和のホームドラマを覚えているだろうか。 たとえば『寺内貫太郎一家』。あるいは『ムー』。向田邦子さんが亡くなり、久世光彦さんが亡くなって、時代も昭和から…
小説・エッセイ
2012/4/16
その昔、シャーロック・ホームズは相談者の上着の袖がテカっていることや袖口のほつれから職業を当てていた。現代にそんなことができる名探偵はいるか? いるいる。それは…
小説・エッセイ
2012/4/14
甲子園ではセンバツも佳境。その熱気が冷めないうちにお読みいただきたいのが本書『大延長』だ。こちらは夏の甲子園が舞台だが、高校野球のおもしろさ、醍醐味、興奮がみ…
小説・エッセイ
2012/3/30
猛暑のある日、鴨鍋とおにぎりがふるまわれた北関東の幼稚園で集団食中毒が発生した。暑さの中で衛生管理に問題があったとされ、幼稚園の教諭は非難の矢面に立つことに。…
小説・エッセイ
2012/3/23
今や安定のヒットメーカーにして大御所作家となった浅田次郎の、初期のエンターテインメントである。笑いと泣かせ、人情とドタバタが隅々までみっちり詰まった娯楽小説。…
小説・エッセイ
2012/3/22
父親の転勤で東北に引っ越すことになった高橋一家。市内のマンションを借りると思っていたら、なんと父親が見つけてきたのは築103年の古民家だった。そこにあるのは広い土…
小説・エッセイ
2012/3/20
うわあ、ぞわぞわする。文庫化されたデビュー作『九月が永遠に続けば』で火がつき、『ユリゴコロ』で大藪春彦賞を受賞した沼田まほかる。今まさに旬の作家だ。イヤミスと…
小説・エッセイ
2012/3/8
明治維新を舞台に、敗れた幕府側の視点で描いた作品は多い。山田風太郎の幕末~明治小説も多くは敗者の側にスポットを当てている。が、風太郎作品はひと味違う。「ほら可…
小説・エッセイ
2012/3/1
怒濤のフリーダム。荒ぶる有袋類。キモい。そんな呼び名(最後のは呼び名か?)を持つ中日ドラゴンズの人気マスコット、ドアラが3冊目の著書を出した。しかも今回はなん…
2012/2/27
打撃投手とは、バッターの打撃練習のために投球する専門職のピッチャーのこと。バッティングピッチャー、略してバッピとも呼ばれる。この職制、日本だけなのだそうだ。 著…
2012/2/24
2012年の中日ドラゴンズのスローガンは「ファンと共に」だそうだが、ぶっちゃけ私は不安と共に。だってせっかく落合前監督が常勝チームを作ってくれたっつーのに、解任す…
2012/2/22
ダ・ヴィンチ1月号特集「BOOK OF THE YEAR」の“好きな男性作家ランキング2011”で2年連続1位に輝いた東野圭吾さん。米ミステリー作家協会の「エドガー賞」候補にノミネート…
2012/1/25
ダ・ヴィンチ1月号特集「BOOK OF THE YEAR」の“好きな男性作家ランキング2011”で2年連続1位に輝いた東野圭吾さん。米ミステリー作家協会の「エドガー賞」候補にノミネート…
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2012/1/25
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打ち上げ代を毎回払ってくれる芸人は誰?お笑いライブ制作K-PROの児島気奈が語る、知られざる「お笑いの裏側」と「芸人の素顔」