95年よりスペイン在住。等身大のスペインを伝えるべくライター、コーディネーター、通訳などなどあちこちでお世話になっております。 あらゆる仕事に共通する本番前の「事前の仕込み」「調べ物」が本人的には最も燃える作業。活字中毒を自認し、日々の読書は日本語とスペイン語半分ずつの割合。好きなジャンルは、文芸、歴史、料理、ノンフィクション、エッセイ等々。好きな作家は、数々あれど・・・読み返すのは井伏鱒二。スペイン語圏作家なら、マリオ・ベネデッティ。おじさん作家どっしり系または女流作家男勝り系が好き。電子書籍出たてのころは「本じゃないわ!」と鼻息を荒くしてましたが、慣れてみると、日本語の本に慢性的に飢えている海外在住者の救世主に思えます。スバラシイ。
8月は原爆記念日や終戦記念日で必ず戦争を考えさせられる時期です。夏休みの読書感想文で必ず戦争ものを読んだという方も多いのでは。日本のこうした記憶を風化させない教…
小説・エッセイ
2013/8/6
久々にコミックを読みます。正直、電子書籍の中でもコミックの分野はあまりに種類が多く、選ぶだけでも疲れてしまうのですが、日本犬の表紙に惹かれて購入。111ページのマ…
マンガ
2013/7/30
著者の山崎直子氏が宇宙飛行士に選抜されたのが2001年。そして実際に宇宙に出発したのが2010年。「宇宙飛行士」というキャリアは、それを目指しての訓練や試練はもちろん…
小説・エッセイ
2013/7/24
推理小説ほど書くのも読むのも難しいジャンルはないのでは、とつくづく思います。このジャンルに精通すればするほど、簡単なトリックでは物足りなくなるし、詰めが甘い作…
小説・エッセイ
2013/7/19
定年を間近に控えた香西は千住大橋署の刑事生活安全組織犯罪対策課に所属している刑事。香西には他の刑事にない、特別な「勘」が備わっている。彼自身もなぜかわからない…
小説・エッセイ
2013/7/8
早稲田大学で教鞭も執る著者は「日本語学」の専門家。『三省堂国語辞典』の編纂に加わって久しい人物です。辞書編纂というこの作業、この方が書き残さなければ、このまま…
2013/6/25
山田詠美氏といえば『ベッドタイムアイズ』で鮮烈なデビューを果たした直木賞作家。彼女の描く自由奔放に生きながらもどこか寂しげで、どこか頼りなげな女性たちは、あの…
小説・エッセイ
2013/6/19
重松作品といえば、現代の一般家庭やいわゆる「普通」の人々の生活の中からふとした幸せを感じさせてくれる、そんなイメージがあります。今回も家族のあり方を問い続ける…
小説・エッセイ
2013/6/8
彼の最初の著書、『五体不満足』は、聞くと日本第3位を記録するベストセラーとか。あの衝撃の1冊が出版されたのが1998年。それから15年が経ち、乙武氏も大学生から社会人…
小説・エッセイ
2013/6/2
1932年生まれの三浦雄一郎氏。その数々の冒険と偉業はちょうど日本の経済成長期に重なっているように思えます。そして氏の挑戦は日本の景気のようには決して停滞せず、年…
小説・エッセイ
2013/5/29
シンプルなのに奥深い羽生氏の表現は、まさに将棋のようです。将棋をする方には最高の奥義書になるのではないでしょうか。表紙の氏のまなざしの鋭さ、若さ、真摯さにも惹…
小説・エッセイ
2013/5/26
大きな仕事が終わったので、ディスコネクトするためになるべく軽く読める小説を少し。というつもりで購入。作家についても内容についても無知でしたが、表紙の字面にピン…
小説・エッセイ
2013/5/24
料理家の栗原はるみ。料理本の赤川次郎的な存在です。本当に多くのレシピ本を出版していて、スペインの書店のグルメ本棚でも見かけたことがありますが、彼女独特の飾り気…
2013/5/18
山梨出身の主人公神宮司みずほは30代のライター。大学を東京で終え、雑誌のライターとなった彼女は地元の友人たちの中でも特異な存在。結婚して子供を作り、幸せな家庭を…
小説・エッセイ
2013/5/14
昭和53年にTBSのドラマとして放送されたこの作品。電子書籍で登場したのは2012年のこと。まずは、こうした古い作品の電子書籍化に拍手を送りたいです。向田邦子の熱烈なフ…
小説・エッセイ
2013/5/3
タイトルを読んで、また新しい自己啓発本かぁ、どれも似てるなぁと思ったのですが、著者が布袋兄貴というので思い直して即買いです。私のイメージでは彼はいつも突っ走っ…
2013/4/25
前もってお断りしておきますが、私は中高大と体育会でした! なので、こういう小説には目をつぶって5を連発してしまいます。タイトルの奇抜さから購入した1冊。この勢いの…
小説・エッセイ
2013/4/23
いったい果たして、世の中の女性というのはどのぐらいの頻度で恋愛小説を読むのでしょうか? 私ごとながら恐縮ですが、恋愛映画はわりとよく見るのに恋愛小説は全く無視し…
小説・エッセイ
2013/4/20
三浦氏の描く家族像はいつでもはっきりとしたキャラクターとその役割がまかされていて、字を追いながらもテレビドラマを見るよう。物語を間近に感じるのも、家族の細かな…
小説・エッセイ
2013/4/2
「一億総~」という標語に弱いのは私だけではないはず。目立たぬよう、人の迷惑にならぬようという教育を受けた私の世代は敏感なのに違いない。その中でなんとか人と違う…
2013/3/30
正直に告白します。これまでに女性向けの肌の手入れや美容法の本は読んだことがあっても「美人になるため」のマニュアル本というのは読んだことがありませんでした。それ…
2013/3/14
ドラマ化された『いつか陽のあたる場所で』の続編。乃南アサさんの作品にはハズレがないですが、この2作品の完成度は高い! 芭子と綾香。2人は実の家族以上に親しく、お互…
小説・エッセイ
2013/2/26
「今日は、新しいあなたになるのにふさわしい日です」という、たった一行だけを記した1ページ目で始まる本書。なにしろ読みやすさにかけては抜群です。仏教の世界観に基づ…
小説・エッセイ
2013/2/22
乃南アサさんの作品はそれこそ、デビューしたての頃からよく読んでいます。彼女の作品にはいつも普通の日常がちょっとしたズレから非日常になってゆく様、普通も異常も紙…
小説・エッセイ
2013/2/19
山田洋次という名前を見ただけで、ぐっときてしまうあなた。相当古い組に入ってきています。人情話を撮れば右に出るものはいない監督の原案ゆえ、手に取る前からちょっと…
小説・エッセイ
2013/2/8
1月6日からNHKの大河ドラマとして始まった『八重の桜』。主人公山本八重が「幕末のジャンヌダルク」の異名を持つのは、その男気勝る生き方ゆえ。幕末の会津藩、鶴ヶ城城下…
小説・エッセイ
2013/2/6
芥川賞作家でもある柳氏の作品ということで期待しつつそろりそろりと表紙を開くこと数秒…。「?!?!?!?!?!」。冒頭部第1章、3カップル三様のセックスシーン。オン…
小説・エッセイ
2013/2/4
池上氏が説明すると、なんでこう物事わかりやすくなるんでしょう? 今までに書籍でもテレビでもこうした「わかりやすい」「図解」など謳って政治が説明されてきたとは思い…
2013/1/22
主人公はひとりの女「艶」。つや、といういかにも肉感的なその響きのとおり、彼女はさまざまな男性を誘惑し、彼らに溺れ、幾人かは彼女に人生を狂わされ、その逆もしかり……
小説・エッセイ
2013/1/20
歯に衣着せぬ論旨を展開する著者が、専門のジェンダー論という分野から老後や介護という問題に興味を発展させるのは当然の成り行きのような気がします。タイトルもライト…
2013/1/14
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かつて長者番付1位の清原達郎の投資ノウハウ。「株式投資は自分の失敗からどれだけ学んだか」と語る彼が、自身の知識を全てぶちまけた『わが投資術 市場は誰に微笑むか』
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打ち上げ代を毎回払ってくれる芸人は誰?お笑いライブ制作K-PROの児島気奈が語る、知られざる「お笑いの裏側」と「芸人の素顔」