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昔話と日本人の心

昔話と日本人の心

昔話と日本人の心

作家
河合隼雄
出版社
岩波書店
発売日
1982-02-22
ISBN
9784000022132
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昔話と日本人の心 / 感想・レビュー

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misui

日本の昔話を心理学的に、特に女性像に注目して読んでいく。女性性の強い日本の昔話においては、女性の姿を追っていくだけでも、そこに働く根本の論理を概観する趣がある。ユングがとなえた「父・息子・霊・悪魔」の四位一体に対して、日本の「祖父・母・息子」に第四者の「無」を取りこみ、かつ柔軟にどれにもなり変われる意識を持たねばならないというのは、得がたい卓見である。精読必須。

2010/10/16

読書の鬼-ヤンマ

2000年2月7日第31刷、図書館本。1982年2月22日第1刷、18年間で30刷の本書。作者不明の昔話、例えば浦島太郎。非現実的で荒唐無稽と思っているが、仮想・夢物語として面白い。何を、伝え残したい? 昔話は世界中にあり、民俗、宗教などで説く中、深層倫理学から河合隼雄氏は説く。P351:アノ浦島太郎(香川県仲多度郡版)。80歳近い母と40歳の息子太郎の話。太郎「日々の漁で稼ぎ、母と二人で暮らす」。亀・竜宮・乙姫登場。大切に思う母を残して3年(300年)も海の中で生活。P138河合氏の女性像説、分らない。

2023/06/23

Sensyuraku

昔話で語られる女性像を分析し、それを一つのまとまりとして語ってみせるのは流石。言われてみて気付いたが日本の昔話って主人公の結婚相手として殿様みたいな社会階層の最上位がってのは少ないな。代わりに異種婚姻めっちゃ多いけど。

2013/02/26

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